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こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので

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● こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今回ご紹介するのは、合気道をされているかたの、研勢塾初級第3回目のようすです。

今回のテーマは浮き身入門ということですが、こちらのかたから合気道の二教のやり方についてご質問がありましたので、まずはそれにお答えしました。

ポイントは、相手の腕力に力で対抗しないということです。

人間は反射的に、そして常識的な体の使い方の刷り込みもあって、力をかけられるとつい力んでしまいます。

そして自分にかけられた力を上回る力を出さないと、それを突破できないと無意識に思い込んでしまいます。

それで、まずは相手の抵抗が一番働いているところ、つまり相手につかまれた自分の手首は放っておいて、体捌きで自然に極まるやり方をお伝えしました。

相手の力がかかっているところで勝ちにいかないで、相手は放っておいて自分は自分のできることをする、ということですね。

次に、重心のある臍下丹田をごく軽く、極めて小さく揺らすことで、相手の重心を捉えて相手の自由を奪う、というやり方をお伝えしました。

これは相手のバランス補正能力に、相手が感知できないくらいの乱れを与えて、バランスを崩し反射的に力ませて固める、というものです。

「こんなに小さくていいんですか!これは感知できないですね」

はい、技の効果を確実にしようと思うと、つい大きく力強く動いてしまいますが、それでは対象と衝突し、反作用が返ってくるだけなんですね。

さらに、相手の力がかかっている自分の腕から、逆に力を抜くことで、相手は反応も抵抗もできなくなる、というのもお伝えしました。

力に力で対抗するなら、相手より強い力が必要になります。

そうすると自分が不利な体勢からは技がかからないことになり、本末転倒になってしまいます。

ですが腕力に対し腕力を逆に抜くと、相手は接触点からの情報を得られないので、こちらを止めるタイミングをつかめないんですね。

次は、研勢塾式の“エアデッドリフト”です。

これはあたかも床に置かれたバーベルをつかんだような体勢から、背中を押さえられていてもその力とぶつからず、楽に起き上がるというものです。

普通に起き上がろうとすると、力と力がぶつかり合い、起き上がることができません。

しかし体の使い方を正しくすれば、運動エネルギーの流れは相手の力をすり抜けて、楽々起き上がることができるんですね。

続いて、研勢塾式スクワットをお伝えしました。

これは正中線を保って動く、ということの練習で、脚力を鍛える普通のスクワットとは目的が異なります。

これについては特に相性がよかったのか、すぐに要点をつかんでいただけました。

見た目に反してあまりに脚力を使わないので、そのことには驚かれていました。

次は研勢塾式腕立て伏せで、これは先のスクワットとともに正中線の直線度を高める練習です。

こちらはだいぶ難しく感じられたようで、かなりの筋力負担がかかったようです。

しかしこれも正中線の直線度が上がれば、どんどん筋力負担が少なくなっていくことになります。

そして浮き身入門として、その場で跳び上がらずに両足を左右に開く、というのを練習していただきました。

こちらはすぐに感覚をつかまれ、早くも浮き身の初歩段階は習得されました。

しかも、両足を開くスピードを遅くする、というのまでややできてきたほどでした。

それで、浮き身の“滞空時間”を伸ばすための練習法もお教えし、練習していただきました。

すると両足同時に動かして、1度も止まらず跳び上がらず、その場で前後に置いた足を入れ換える、というのを連続2~3回やる、というのもできるようになっていただけました。

そしてこれが人間の体、とりわけ足を設計通りに使うということなんですね。

多くの人は大人になると、自分の可能性をこんなものだろう、と見限ってしまいがちです。

ですが本当は、何歳からでも人間には大変な可能性があり、それを開発していけば、信じられないこともできるようになるんですね。

そして浮き身をはじめ信じられないようなことができると、自分の可能性をより本気で信じられるようになるんです。

それこそが、体の正しい使い方を探求していく本当のメリットだと思うんです。

「可能性の話以前に面白いです。研勢塾は単純に面白いですよ。こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので」

ありがとうございます!面白いと思っていただけること、それが何より嬉しいです!


研勢塾では、


合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、


合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。


現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。


また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。



研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。

それが、体の本当に正しい使い方だからです。

秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。


研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。


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一音の響き、音色の美、より深い表現を追求するなら

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● 一音の響き、音色の美、より深い表現を追求するなら


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、ヴァイオリン・ヴィオラ奏者のかたの研勢塾中級第2回目のようすをご紹介します。

今回のテーマはムチミと浮き身、ということです。

一見楽器の演奏とは関係がなさそうですが、一音の響き、音色の美、より深い表現を追求するなら、避けては通れない問題です。

それはムチミで動いて浮き身が使える、という体のあり方が人間本来の能力であり、体を設計通りに使うということだからです。

奏者の側からすれば、それはよりがんばらず、疲れず、体に負担をかけずに、よりよい演奏ができるということです。

特にがんばらずに高いパフォーマンスが実現するなら、それは音楽に奏者自身の我が入らない、ということを意味します。

また聴衆の立場からすれば、より純粋性、抽象性の高い音楽を鑑賞できる、ということになります。

そこには、演奏時にがんばることでどうしても入ってしまう、奏者自身の個人的な作為がありません。

また演奏の運動エネルギーが楽器とぶつからないためより雑味のない、浸透度の高い音楽を堪能できるわけですね。

こちらのかたは既に、継続的に聴いてくださっているお客さまから楽器を変えたのか?と言われるほどに演奏の質が向上しています。

また、高音が気持ちよく伸びていた、という感想も寄せられているそうです。

「それと、肩こりがなくなってきました!」

よかったです!よりハイレベルな演奏をしながら、同時に体への負担が減ってきているんですね。

それをさらに研ぎ澄ますため、まずはコンディショニングのおさらいからです。

胸のエクササイズ2種を、より正確により精密にやる、ということをやっていただきました。

これにより、体の正しい使い方にとって特に重要でありながら、普通はほとんど重視されない部分の1つ、胸椎を思った通りに動かす能力が磨かれます。

続いてこれを站トウ功に活かし、胸の揺れを使って腕を動かす、という練習をしていただきました。

これはムチミの働きによるものですが、こちらのかたはもうかなり胸椎がゆるんできているので、胸を胸で動かすよりも、股関節から動いたほうがやりやすく感じられたようです。

ここから、体幹の分化と機能としての統一がかなりできてきているというのがわかります。

「(腕が胸に)遅れて動きますね!」

はい、それが末端から動かないということですね。

末端から動けば運動エネルギーは対象とぶつかって反作用を生みますが、遅れて動くということは中心から末端への伝達で動いている、ということです。

これができると運動エネルギーは対象とぶつからず伝達されるので、対象と一体化した動きが可能になるんですね。

次に、仰向けで尾骨を操作し、その動きを胸郭に伝える、ということをやっていただきました。

そのまま仰向けで站トウ功になり、同じ動きで手首から先が勝手に揺れる、というのを確認していただきました。

これを立った体勢の站トウ功でやると、胸の動いたほうにやや遅れて手首が弾き飛ばされる、と確認できます。

このとき胸の揺れを小さく鋭くすると、手首はとんでもない速さにまで加速されます。

時計の針と同じ理屈で、中心の動きは末端に行けば行くほどより速くなるわけです。

「これマスターしたいなあ!きっと速い曲ももっとやりやすくなる気がする」

はい、おっしゃる通りです。

次に、仰向けで站トウ功から剣の構えになっていただき、まずは尾骨の操作で胸郭を動かす、というのをやっていただきました。

すると腕力さえ抜けていれば、腕力では不可能なほど速く振りかぶることができます。

これを立ってやると、もはや見えないくらいの速さで、両手が一気にうなじにまで達する振りかぶりがおできになりました。

ここから胸郭の角度を微調整し、股関節方向に落とす、というのをまずは仰向けで練習していただきました。

続いて立った状態でやると、これも肘が脱力できていれば、やはり見えないくらいの速さの斬り下ろしが勝手にできてしまいます。

これにより、体幹主導で腕、手を腕力では不可能な速さ、強さ、重さで動かすということができたことになります。

そしてそれは、そのまま筋力に頼らない体の使い方、体に負担をかけない体の使い方ができたということです。

そして、それがそのまま正中線で動く、ということなんですね。

「何だかまた、少し光が見えてきました!」

「(演奏に)絶対、活かします!」

はい、必ずおできになります!

体に備わる理が、真に感動を呼ぶ芸術表現に活かされるとしたら、本当に素晴らしいことですね。


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「鍛練」という語の本来の意味

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● 「鍛練」という語の本来の意味


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

さて今回ご紹介するのは、伝統派空手をされているかたの、研勢塾初級第1回目のようすです。

こちらのかたは筋力を鍛えてがんばる通常の空手に、ずっと疑問を持っていらしたそうです。

特に、例えば膝の抜きと言われる動きについても、本当に必要なのは股関節の柔らかさなのではないか?と思われていたそうなんです。

そして競技としての空手ではなく、武術としての空手を模索されていたとのこと。

それで検索され、研勢塾を見つけられて「ここなら本物だ」と思って受講してくださったんですね。

ありがとうございます!

そこで、まずは色々と競技にはない空手の動きを、実際に体験していただきました。

拳を触れさせたまま、肘を伸ばし切ったままから体の奥に効かせるゼロ距離パンチ。

「ウッ!…確かに、プッシュとかではないですね」

拳も握らず肘のスナップや腕、肩で押す力も、体幹の動きも使わない、内部に浸透する突き。

5cmほど離れたところから、手首を振るだけでズシンと効かせる平手打ち。

相手のパンチに軽く触れた瞬間、相手を崩し背後を獲る受け。

「もう、流れのままにって感じですね」

差し出していただいた手のひらに人指し指1本を立て、それだけで相手を崩す。

蹴り脚をキャッチされたところから、そのままの体勢で相手を崩す。

ガッチリ脇を差されて組まれたところから、手を使わずにそのまま崩す。

「普通は、無理ですよね」

構えた相手に触れた瞬間、相手が対処できないくらいに鋭く、大きく崩す。

構えた相手の死角に瞬時に入り、そこからすぐさま弾き飛ばす。

真っ直ぐ相手に向かっていって、直前でパンチを放ちつつ、フットワークを使わず相手の横に、後ろに連打しながら回り込む。


「よく、間合いが詰まりすぎて有効打が出せなくなるんですが、今のやり方なら出せると思います」

そして最も重要な、正中線のある立ち方もお伝えしました。

「ブログを読んで自分なりに正中線も作ってきたつもりでしたが…自分の考えていたものとは違いました」

そして胸を前から押し、耐えていただくということを通して、ついやってしまう普通の「押され強い(と思われる)姿勢」と本当に押され強い姿勢との違いも、ハッキリ実感でご理解いただきました。

本能的にやってしまうことが、いつでも目的に対して正しいわけではない、という事実は体験なしには想像もできません。

次にこれを応用し、そのためのポイントも付け加えて、追い突きのときに対象からの反作用に押され負けする姿勢と、ものともせずに突き刺さることができる姿勢とも、体感していただきました。

これが宮本武蔵の言う“愁猴の身”なんですね。

続いて立った状態から、動き出しの1歩目はどのようにしたら合理的か?ということも実技でおわかりいただきました。

これにより宮本武蔵の身体操作も解読、再現できるようになります。

さらに正中線のある立ち方のもう1つのメリット、先の先、対の先、後の先といった人間本来の感性の働きも、実際にやって確認していただきました。

同じ攻撃に対処するにも、動体視力と反射神経を使ったのでは、こうした感性の働きに比べ余裕がなく、間に合うことができません。

「ゆっくり動いたつもりでしたが…」

はい、自分のテンポを速くしなくても、普段通りで速い攻撃に対処できる、間に合うというのを平常心といいます。

また、それが勝手にできる姿勢を自然体、というんですね。

さらにこの応用として、背後の動きに同時に反応する、というのもおできにはなり、これには本当に驚かれていました。

そして、こうした動きや技、感性の働きが全て、元々の空手の形(かた)に込められている、というのも実技で納得していただきました。

そして「鍛練」という語が本来筋肉を鍛える、という意味は一切含まず、あくまでも感覚を明確にし、応用が利くようにする、という意味だということもお話ししました。

こちらのかたはお若いのですが、しっかりと本質を捉える透徹した知性をお持ちです。

こうした若い人が武道の世界にいらっしゃる、というのは少しでも武道を学んだ人間として、本当に心強いことだと思います。


研勢塾では、


合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、


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脱力で速さ、キレ、重さ、威力を得る

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● 脱力で速さ、キレ、重さ、威力を得る


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、長年合気道をされてきたかたの、研勢塾初級第5回目のようすをお届けします。

こちらのかたは現在カナダから一時帰国中なので、特別に4回目から数日空けての受講となりました。

今回のテーマは脱力で速さ、キレ、重さ、威力を得るというものです。

前回お伝えした研勢塾の基本練習法、4つの動作をやってみて、特に股関節の抜きが難しいと感じられたとのこと。

それでますまは、基本の立ち方のおさらいから始めさせていただきました。

そして立ち方の過程がそのまま崩し技の各行程に対応している、ということを確認していただきました。

これにより、崩しがかかるかどうか?で立ち方が正しくできているか?が検証できるわけです。

また、よくやってしまいがちなことですが、前にある足に乗っていかないで、へっぴり腰でなくてはならないということもお伝えしました。

へっぴり腰になるといかにも弱そうですが、これにより相手に入る、ということが勝手にできてしまうのを実感していただきました。

これに付随し、足の指で畳を噛むというのがどういうことか?もお伝えしました。

足の指で噛むのとつかむのとでは、荷重による体への負担や動きの自由度がまるで違います。

これで、噛むとつかむの区別がハッキリさせられたと思います。

続いて、椅子に座って滑り落ちることで、基本の立ち方の動きが練習できる、ということをお伝えしました。

これにより、脱力して椅子を滑り落ちると自然に体幹のムチミが養成される、と実感でご理解していただけました。

「いい練習法をありがとうございます!これはわかりやすいです!」

次に仰向けで尾骨を操作し、姿勢変化を起こすというのをやっていただきました。

これはそのまま基本の立ち方の前半部分で、これで脱力による姿勢変化を練習します。

また仰向けで同様にして、手足まで動きを伝えるというのもやっていただきました。

手足を動かすのはついつい筋力でやってしまいがちで、手足の力は抜けても体幹からはなかなか力が抜けない場合が多いです。

しかしこれなら、力が入っているときとそうでないときを明確に自覚できます。

加えて鼻の下と恥骨を意識することで、より強く手足を動かす、というのもお伝えしました。

「このほうが、断然強く動きますね!」

さらに仰向けで体幹のムチミを使うと、腕力を使わず剣の振りかぶりができるのも確認していただきました。

「全然力を使ってないです!」

そして引き続き仰向けで、振りかぶった剣の斬り下ろしもやっていただきました。

「確かに、腕力ではこの速さで振るのは無理ですね」

これは胸郭を操作することで、勝手に自動的にできてしまうことです。

もちろんその胸郭も、勝手に自動的に動かすわけですが。

さらにこれを、立って試していただきました。

これが剣の素振りというだけではなく、手刀での崩しをどう変えるか?を実技でやって納得していただけました。

それは、腕力で崩そうとしたり、相手に体重を浴びせていくのとは全く違う感覚、全く違う効き方です。

これにより、技の動きがつかえたら、そこでがんばらないで逆に力を抜く、ということもさらにハッキリおわかりいただけたと思います。

力を正しく抜けば、筋力で支えていた質量が位置エネルギーから運動エネルギーに変換されるんですね。

またこれを打撃にも応用し、人間1人が抵抗むなしく崩される技が当て身になると、驚くほどの威力になるのも実感していただきました。

「これ(仰向けでやる練習)は本当にいい練習法ですね!非常にわかりやすいです!ありがとうございます!」

さらに仰向けから立ち技に展開するため、壁を使った練習法もお伝えし、仰向けと直立の間を補うための方法もご理解いただきました。

合気道に限らず、技がつかえた、相手に力を加えられた、体重を載せられた、というときの無意識の反射は厄介なものです。

しかし本能的にやる動作が全て正しいとは限らないんですね。

相手の攻撃に対する無意識の力み、すくみは切り捨てなければならないわけです。

なぜなら、自然界は全ての個体を生き残らせないような仕組みになっているからです。

無意識に力み、すくむのはそのまま自ら獲物の立場を受け入れ、殺されるための反射なんですね。

ですから本能に、自然に従うばかりでなく、やっぱり武道には本能的反射を切り捨てる理性が不可欠だということですね。

当然これはどんな人にも難しいので、できて、またできなくなって、またできて、またできなくなってというやり直しをくり返すしかないわけです。

「キ○ガイですよね(笑)。必要がないことなのに、やめられないんですから」

「でも、そういうことをやれるのは、本当にありがたいことだと思います」

はい、僕も全く同感です。本当にありがたいことだと思っています。

次はスワイショウで、以前にもお伝えしているのですが、これで肩を痛めたとのことなんです。

お話をうかがうと、どうもがんばって一生懸命取り組まれたようでした。

しかしスワイショウはがんばるとかえって体に負担になり、効果も挙がらないものなんです。

がんばらず、やる気なく、嫌々のようにやるのがスワイショウで効果を得るコツです。

ただ、それだとあまりに退屈なので、その退屈さに負けないでずっとダラダラやらないといけないんですね。

そのまま、体が勝手にゆるんでくるのを待つわけです。

すると段々指、手首、腕と順繰りに重くなってきます。

動くときにこの感覚を保とうとすれば、腕力には頼れなくなるんですね。

最後に、研勢塾式スワイショウをお伝えしました。

これにより、脱力と伸長反射で腕がグルグルと、猛スピードで回るというのを体感できます。

これが剣の素振りも同じということ、さらには合気上げの効きが変わるということも確認していただきました。

さらにこれを二教に応用すると、肩のわずかな動きだけで手首が極まり、その前に腰から崩れ体が浮かされるのがわかります。

このとき腕力は全く使われず、これを肩の動き主導から胸の動きに、さらには股関節の動きへと変えていくと、ほとんど動かず相手を極められる、というのも確認していただきました。

「これなら、相手には動きは全く見えませんね!何をされたかわかりません!」

「(4つの動作をお伝えした)前回はちょっと難しかったですが、今回は本当によかったです!いい練習法をたくさん教えていただきました!」

こちらこそ、ありがとうございます!武道の大先輩に少しでもお役に立てたとしたら、こんなに嬉しいことはありません!


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ブログを読むだけではなぜできるようにならないか?

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● ブログを読むだけではなぜできるようにならないか?


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

研勢塾を受講される人には、このブログを非常に熱心に、詳細に読んでくださっているというかたも多いです。

ありがとうございます!

それだけでなく、ブログに書かれている内容を日々真剣に実践されている、というかたも少なくありません。

しかし受講されてみて、ブログの内容が正しくできていたというかたは、ほとんどゼロに近いんですね。

これは、なぜでしょうか?

それは、このブログに書いてある内容が、受講してしかも受講を継続されているかたでないと、わかるのが難しいからです。

このブログに書かれている用語1つ1つの意味は、受講の経験がない人には正しく想像できないものなんですね。

なぜなら例えば正中線とか、脱力とか、姿勢に気をつけるとかいう用語は、普通に暮らしていたらまず実感する機会がないからなんです。

プロアマ一流スポーツ選手などでも、そうしたことをきちんと体で実感したことは、ほとんどないのが現実です。

人間は、自分が見たことも聞いたこともないものは、想像できません。

SFやファンタジーなどで描かれる宇宙人や怪物なども、現実に存在する何かをアレンジしたり、組み合わせたりして想像されます。

想像するには、少なくともそれに近い何かを見たり聞いたり、という過去の経験が必要なんですね。

そして、本当に正しい体の使い方は、まず体験するチャンスがありません。

スポーツでも武道でも、ダンスや他の芸術でも、体の使い方が正しくなくてもいい結果は出せるからです。

もちろん正しくなければ、よほどの才能かよほどの努力なしにはいい結果は出せませんが。

また体の使い方が正しくなければ、いずれ故障してしまうのが普通です。

でも、それでも仕方がないというのが世の中の常識です。

だから、世の中のほとんどの人は本当に正しい体の使い方を経験する機会がありませんし、求めない場合が多いんですね。

そのため、このブログをどんなに真剣に読んでも、残念ながら自分なりにしか理解できないわけです。

自分なりにでは、書いてある意味を理解したことになりません。

自分なりとは、自分の過去の経験に照らし合わせて理解する、ということだからです。


自分なりにというのでは、未知のことは到底わかり得ないんです。

それで、申し訳ありませんがブログを読んでいただくだけでは、まず超人的な才能の持ち主以外は、書いてあることがちゃんとできるようにはならないんですね。

それが、百聞は一見にしかず、ということなんですけどね。


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前に学んだ内容も、先の段階に進んだときに、それがどう役立つのか?がよりハッキリとわかる

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● 前に学んだ内容も、先の段階に進んだときに、それがどう役立つのか?がよりハッキリわかる


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日ご紹介するのは、競走馬調教厩務員のかたの、研勢塾中級第1回目のようすです。

今回のテーマは居着かない歩き方、寄り足、歩み足ということです。

ただ研勢塾では具体的テクニック的なことよりも、本質的な原理の体感でそれを学んでいただくことにしています。

またちょうど、こちらのかたから初級の4回目でお伝えした“4つの動作”のうち、“鞭の動き”がうまくいかない、と言われましたので、その解決から始めることにしました。

まずは脚力で足を前に運ぶのではなく、股関節Vラインの「行って、戻る」動きで脚が勝手に振りだされる、という歩き方から練習していただきました。

これは以前公開した動画の冒頭で、PopダンサーMackyさんがやっていた歩き方です。

前に置いた足に体重移動せず、股関節を固定軸にしないで揺り動かすのですが、慣れないとかなり難しく感じられます。

つまり前に行こうとしない、脚力で脚を振り出さない、足で床を蹴らないという歩き方で、これが練習もなしにできている人は、まずいません。

しかしくり返し丁寧に丁寧に練習していただくことで感覚をつかみ、できるようになっていただけました。

この感覚をもとに改めて練習していただくと、うまくいかないとおっしゃっていた“鞭の動き”もおおむね完成に近いまでにできるようになられました。

次に仰向けになっていただき、尾骨を操作して体幹に連動を起こす、というのを練習していただきました。

初めて練習される人のほとんどがそうなるように、こちらのかたも最初は腹筋に力が入ってなかなか抜けませんでした。

これは世の中でスタンダードになっている動きが、どれも体を末端から先に動かすものだからです。

体は末端から動かすと、中心でその反作用を受け止めなければならなくなります。

そのため体幹、とりわけ腹筋に力を込めないと、土台が固まらず反作用で体がブレてしまうんですね。

ですから「体幹トレーニング」を標榜する人は、正しい体の使い方ができていない、正しい体の使い方について全く知らない、ということになります。

これは体軸を固める、と言っている人も同じで、こうした間違った体の使い方がスタンダードなため、ほとんどの人が動くときに腹筋が力む癖を持っているわけです。

ですがこれも、腹筋が力みにくいようにするコツをお伝えすると、すぐにクリアされていました。

腹筋に力を入れて動く癖をなくさないと、動くたびにお臍が前に出てしまいやすくなります。

そうするとお臍の真裏にある腰椎三番も前に出るので、腰が反り腰痛や腰の故障の原因になるんですね。

ですから腰痛予防の観点からも、腹筋を固めて末端から動く、というのは避けたいわけです。

腰痛予防、腰痛治療の現場ではいまだに腹筋を鍛えることが薦められますが、それは正しい体の使い方を、お医者さんや整体の先生でも知らないからなんですね。

これで、尾骨の動きをダイレクトに胸から上に伝えられるようになっていただけました。

「本当に骨盤がちょっと動くだけで、胸から首、あご、後頭部までこうクーッと」

はい、それが体幹が正しく連動したということですね。

次はこれを立った状態で試し、ここに鼻の下と恥骨の意識を加えるだけで、腕がポンと勝手に前に振り出される、というのも確認していただきました。

同じ動きを站トウ功の姿勢でやっていただくと、手首から先がポンと勝手に振り出される、というのもやはり実際にやって確認していただきました。

このとき手首をつかんでいると、腕力では不可能な運動エネルギーの流れを受けて、体ごと吹っ飛ばされてしまいます。

さらにここからは、胸椎の動きをよりよくするために、胸のエクササイズ2種とアイソレーションをおさらいしていただきました。

前に学んだ内容も、先の段階に進んだときに、それがどう役立つのか?がよりハッキリとおわかりいただけることがあります。

今回がまさにそれで、基本のコンディショニングが何に役立つのか?をわかった上で練習していただけたと思います。

そしてここまで来て、改めてここまでに学んだことが浮き身の端緒であること、寄り足、歩み足の根幹であることをご説明し、おわかりいただきました。

歩き方といっても本当に正しい体の使い方においては、それは足や脚でやるのではなく、あくまでも体幹でやるものなんですね。

それを馬に例えてのご説明もさせていただき、脚が2本か4本か?正中線が垂直か水平か?の違いはあっても哺乳類の動きの本質は同じ、とご理解いただきました。

そしてそれが武術や舞踊、さらには全ての理に適った動きの根幹、ムチミということですね。

また実際に体幹の連動を使って、四つん這いからギャロップの動きをお目にかけ、より実感をもっておわかりいただきました。

「初級のときは毎回もっと盛りだくさんな感じでしたが、今日はやることが全部同じ“ムチミ”だったので、わかりやすく感じました」

ありがとうございます!より絞り込んだ内容で、着実に上達していきましょう!


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それが、体の本当に正しい使い方だからです。

秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。


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“合気道は愛”と言われますが、まさに愛でなければ技は極まらないんですね

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● “合気道は愛”と言われますが、まさに愛でなければ技は極まらないんですね


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

さて今回は、合気道をされているかたの、研勢塾研鑽クラス第1回目のようすをご紹介します。

お会いして、さらに立ち方が改善されたことがわかり、こちらのかたの意識の高さがうかがえました。

「(所属道場の)先生には“まだまだだ”とは言われるんですが、それでも先生(川村)のご指導で、2年前とは別物になったと思うんです」

まずは、基本の立ち方のおさらいからです。

これを、僕が差し出した手のひらに人指し指1本を立ててやっていただき、立ち方がそのまま崩し技になるかどうか?で立ち方の正否を検証する、というのをお伝えしました。

次に基本の立ち方のときの体幹の動きを、椅子から滑り落ちることで練習する、という方法をお伝えしました。

また同じ体幹の動きを、壁に背を預けた状態から滑り落ちることで練習する、というのもお伝えしました。

これは本来あるべき正しい体の使い方であるムチミが、脱力によって勝手に起こり得る、ということによるものです。

これにより基本の立ち方=ムチミによる正中線の形成ができているかどうか?が検証できるだけでなく、それが体にとって自然なものだとわかるんですね。

続いてこれを歩き方に応用し、ムチミによって脚力を使わず脚を振り出す、というのを練習していただきました。

これをより精密に修正していくと、入身からの転身が極めて容易になり、動いた瞬間背後に回る、というのも簡単にできることを確認していただけました。

「なるほど!全然違う感覚ですね!今まではこう(前にある足に体重移動して踏ん張る)やっていましたが、このほうが速いし楽ですね!」

さらに基本の立ち方の体幹の動きで、臍下丹田→中丹田→上丹田の順で相手に入る、というのをやっていただきました。

これができると腕力で押したのではできないくらい、相手は後方に飛ばされることになります。

また、正中線で相手の正中線を制することにもなり、相手の動きを封じ、技が簡単に極まるようになるんですね。

「これで入られると怖いですね!怖いです怖いです(笑)」

次は、仰向けになって尾骨を操作し、体幹の連動を起こすというのを練習していただきました。

これはつい腹筋を使ってしまいがちになりますが、これも練習して力を使わないでできるようになっていただきました。

「この練習はいいですね!早速採り入れます!」

これは基本の立ち方の前半部分ですが、これを剣の振りかぶりに応用すると、自分でもわからないくらい速く振ることができます。

「何ですかこれは!全く力が使われなかったですよ!」

そしてここから胸郭を操作して、胸を先行させて剣を斬り下ろす、というのもやっていただきました。

これが基本の立ち方の後半部分で、基本の立ち方があらゆる動きの本質だと、改めて感じていただけたと思います。

「本当に、全て基本の立ち方なんですね!基本の立ち方ができれば何でもできる、本当にそう思います」

これを立って、手刀での崩しに応用すると、腕の脱力、肘の抜きなどでやるよりはるかに強力に崩しが極まる、と確認していただけました。

またこれを、立って壁を背にして練習する方法もお伝えしました。

これら一連の体幹の連動では、鼻の下と恥骨の意識が加わると、動きがさらに鋭くなります。

そしてこれで、正中線で体の 末端を勝手に、自動的に動くようにできたと言えるわけです。

時計の針と同じで、中心が小さく遅い動きでも、末端では大きく速いものになります。

ですから中心が速く動かせるなら、末端はとんでもない速さになるんですね。

それを、合気道の二教で検証していただきました。

つい手の動き、腕力で技をかけようとしてしまいますが、例えば二教なら肩をほんのかすかに、柔らかく動かすだけで相手の手首は勝手に、自動的に極まってしまいます。

何度も何度も練習し、この感覚もつかんでいただけたようでした。

これは相手が力一杯ガッチリつかんで押さえていても同じで、力を抜けば抵抗は無効化されるわけです。

ここで闘争心を持ち、相手の力に対抗しようとか上回ろうとかしたりすると、力と力がぶつかって反作用が生じ、技は通じなくなります。

また合気上げでも、いわゆる逮捕術のような技でも、この原則が変わらないことも確認していただけました。

「これは今までになかった感覚です!本当に腕力は要らないし、体の動きも小さくていいんですね!」

「本当に、相手に勝とうとか相手より優れようとか、思ってはいけないんですね。“合気道は愛”と言われますが、まさに愛でなければ技は極まらないんですね」

「基本の立ち方をもっと自分のものにして、あとはいかに日常の動きに応用していくか?それが全てだと感じています」

「先生(川村)には、正しい方向性を教えていただきました。これからも何も考えず、教えていただいた方向に進んでいきます!」

ありがとうございます!はい、恐れ入ります。


愛でなければ極まらない、まさにおっしゃる通りです。

深く正しくご理解いただけて、しかも志を高く持っていただけて、本当に頼もしい限りです。

これからも誠心誠意ご指導させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします!


研勢塾では、


合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、


合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。


現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。


また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。


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自己評価が上がらなければ、自分の可能性を開花させるなどということもできなくなるんです

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● 自己評価が上がらなければ、自分の可能性を開花させるなどということもできなくなるんです


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

Aさま 「さっきまでは体の奥が固まって具合が悪かったんですが、今はゆるんできて気持ちよくなってきました」

Aさま 「この練習はわかりやすいですね!これなら腰が辛くならないです」

Aさま 「なるほど、本当はこうやってたんですね。純然たる体のことなのに、これを気とか言って隠すんですね」

― はい、目に見えないオカルト、スピリチュアルに手を出してはいけないのは、こういう本当のことがわからなくなるからです。

それは、自分をではなく手段を変えて望む結果を得ようということですから、正攻法で挑む気持ちが弱くなる、言わばカンニングなんですね。

Aさま 「はい、よくわかります。最初は体の調子がよくなったり人間関係がよくなったりしても…」

― そうです。結婚詐欺と同じで、最後の最後に裏切るまでは、たくさんのメリットが感じられるんですね。

ですから目先のメリットばかりを追い求めると、人間はたやすくオカルト、スピリチュアルにハマってしまいますが、それでは自分を省みる、自分を変えるということをしなくなります。

そうすると手段を崇めてありがたがる一方で、いつまでも自己評価が上がらないんですね。

Aさま 「わかります」

― ありがとうございます。そして自己評価が上がらなければ、自分の可能性を開花させるなどということもできなくなるんです。

ちなみに、今やっていただいたようなことが気功の基礎で、気のことなど一切やっていませんが、これで健康になっちゃうというのはもうおわかりでしょう?

Aさま 「はい、体がゆるんであくびが出てきました(笑)。顔の表情筋も動かしやすくなってきました」

― 素晴らしいですね。顔色もよくなられましたよ。

※とある日最初の講座での、中国武術をされている初級受講生Aさまとの会話。体の真実を追求するというのは、本当に奥の深いことだと改めて思いました。


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姿勢ができれば何でもできる

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アメンバー限定公開記事です。

思い切って受講してよかったです。自己流のままでは正解がわかりませんからね

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● 思い切って受講してよかったです。自己流のままでは正解がわかりませんからね


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今回は、介護職をされているかたの、研勢塾初級第1回目のようすをご紹介します。

介護のお仕事は肉体的に非常にキツく、それが精神的にも大きなストレスとなります。

それで故障する人も少なくないので、慢性的な人手不足がもうかなり長いこと指摘されているほどです。

こちらのかたもそこに強い問題意識を持たれる一方、武道・武術にもずっと興味を抱かれてきたとのことでした。

そして僕のブログを見つけられ、日々正しい体の使い方を心がけてこられたそうなんですが、やはり独学の限界を感じて受講されたそうです。

「やっぱり正解がわからないまま色々努力しても、それが合っているのか間違っているのかわからないじゃないですか」

それでまずは、研勢塾でお伝えしている正しい体の使い方を用いた、さまざまな動きや技を体験していただきました。

もちろん体験していただくだけでなく、同じことができるようになっていただきましたよ。

ポイントは体の各部の位置関係で、それが姿勢の力ということなんですね。

腕力では動かせない相手も、站トウ功の姿勢になると軽々と、しかも根こそぎ動かせる。

「えぇっ?不思議ですね!全然力を使ってないです!」

正座した僕の両手首を腕立て伏せ状態で押さえてもらい、そこから立ち上がらせるくらい持ち上げる。

「えーっ!これは凄いですね!面白いなあ」

脚を投げ出した長座の人を、体に負担なく楽々と立ち上がらせる。

「あれっ!全然違う!楽ですね!」

さらに仰向けに寝た人を、同じようにして楽に立ち上がらせる。

「本当に姿勢が全てなんですね!力なんか要らないんだなぁ…」

相手が目に見える動きをする前、頭で「パンチを出す」と思った瞬間その手を止める、先の先。

「何となく感じはするんですが、なかなか自分を信じられないですね(笑)」

また、拳を触れさせたまま、肘を伸ばし切ったままからのゼロ距離パンチや、拳を握らずただ軽く肘を伸ばすだけなのに奥に効く手打ちパンチなども、ちょっと痛いですが体験していただきました。

「(後方に吹っ飛んで)スゲエ!…奥に痛みが残りますね(苦笑)」

また自転車に乗るとき太ももの前側の筋肉を使いすぎる気がしている、とおっしゃるので、膝を持ち上げられないように押さえてもらい、太ももの前側の筋肉を使わず持ち上げる、というのも体験していただきました。

「本当に太ももの筋力を使っていないのに、全く止められないですね」

次は押さえられても止められない剣の素振り、というのも練習してできるようになっていただきました。

「実感がないので、拍子抜けしてしまいますね」

また昔ながらの食事のマナーを守ると、それだけで体本来のポテンシャルが発揮される、というのもやって確認していただきました。

「あっスゲエ!こんなに簡単に…面白いですね!」

また、末端からではなく中心から動くのが本当に理に適っている、ということだと実感していただくため、手首をつかんでもらい、そこから一瞬で手首を極め、体勢を崩すというのも体験していただきました。

「あれ?…手が離せないですね」

はい、末端すなわちつかまれたところから情報を与えないので、反応が遅れるんですね。

さらに手首を斬り手にする、ということがいかに大切かをわかっていただくため、一切つかまずに投げる、というのも体験していただきました。

「これだけで!これなら、柔道とかでも強くつかむ必要はないですね」

加えて、つかまれた瞬間相手を力ませる、逆に相手から力を抜く、というのも体験していただきました。

「あっ…気がついたらもう床、みたいな(笑)」

続いて、普通の立ち方と正中線のある立ち方との違いを、実際にやって感じていただきました。

「凄い凄い!こんなに違うんですね!やっぱり一番大事なのは姿勢なんだな…」

ここからは、前から胸を押されたときにどうすれば本当に押され強くなるのか?というのを体験していただきました。

このことから、普通に自然にやってしまう姿勢が間違っていて、その癖を取り除かなければならないという事実がわかります。

さらに浮き身の用法として、前に踏み込んだ足が止まったはずなのに、そこから床を蹴らずにスルスルと間合いを詰める、というのもお目にかけました。

「怖いですね(笑)。全然読めなくて」

同じく浮き身を使い、軸足を作らず両足同時にゆっくり動かして180°回る、というのもお見せしました。

「自分でやるとつい跳んじゃいますね。しかもゆっくりもできるんですね…」

「本当に、他では見たことがないことばかりで…凄く面白いです!」

「ブログを読んで自分なりに色々やってきましたが、やっぱり自分なりはダメなんですね。思っていたのとは全く違うものでした」

次は、立ったところからどのように最初の1歩を出せばいいのか?を実際にやって検証していただきました。

このとき、一切がんばらず逆に脱力するだけで、しかもより強い勢いで前に飛び出す、というやり方を自然に体感していただけます。

これを普段の歩き方に応用する、というのも練習していただいて、とても喜んでいただけました。

「あっ楽!全然がんばらなくていいですね」

「スゲエ…面白い…さっきから自分、凄いと面白いばっかり言ってますね(笑)」

また、先の感性の応用として、背後で鳴らされた手を叩く音に、見ないで同時に反応する、というのもできるようになっていただきました。

「何か(相手が動くのが)わかりますね。見えないぶん、むしろやりやすかったです(笑)」

「思い切って受講してよかったです。自己流のままでは正解がわかりませんからね」

「これは、ゆっくり練習しないとわかりませんね。まずは、自分は苦にならないので、24時間姿勢に気をつけたいと思います」

「思っていたより、ずっと楽しかったです!ありがとうございました!」

ありがとうございます!ぜひお仕事に活かされて、同時に本来あるべき武道・武術のエッセンスもご自分のものになさってください!


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腹筋を力ませるのとは違うんですね

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● 腹筋を力ませるのとは違うんですね


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、合気道をされているかたの、研勢塾初級第2回目のようすをご紹介します。

今回のテーマはコンディショニングですか、研勢塾のそれは一味違います。

それは、コンディショニングはコンディショニング、実際の動きはまた別、というのではなく、コンディショニングがそのまま実際の動きになる、というところです。

また今回講座内容に入る前、こちらのかたからいくつかご質問がありましたので、先にそれにお答えしました。

そしてまずは、胸のエクササイズ2種からです。

これには胸を大きく動かすエクササイズと、胸を小さく動かすエクササイズとがあります。

胸郭内の深層筋をゆるめ、全身の緊張を解き、胸椎を精密に使う感覚を養います。

これは副交感神経を優位にするので、すぐにポーッと眠くなってきます。

これを使い、相手に手首をつかまれた瞬間相手に入る、というのができることを実際にやって、確認していただきました。

これができると技のかかりは数段よくなり、こちらとしては技の難易度が下がり、相手は抵抗が難しくなります。

「技がかかるのに、ポーッと眠くなるなんて面白いですね!」

そこから、相手に入ることで相手を力ませて固める、反対に相手をこちらに入れることで相手の力を抜き、入れさせないというのもお伝えしました。

「面白い~!不思議ですね!これできるようになりたいなあ」

ということで、すぐさまその場でできるようになっていただきました。

また、手と手で押し合い拮抗した状態から自分が肘の関節をゆるめると、自分の押す力は相手の手から背中に移行する、というのも実感していただきました。

これで体の末端、相手との接触点でがんばらない、むしろ自分から負けにいく、負けにいくと勝つ、という原理を体感できます。

これを他の合気技で試すときも同じで、力に力で対抗しようとするとぶつかって、その反作用が自分に返ってきてしまいます。

そうではなく逆に力を抜いて動くことで、自分の運動エネルギーの流れを相手に通せるようになるんですね。

力に対して力を抜いたら動けない、という先入観を手放すことができれば、すぐに実技で確認できることです。

次に、足指・足首を回して足の甲の中や膝をゆるめていく、というのをやっていただきました。

これも副交感神経を優位にするので、全身の深いリラクゼーションに効果的です。

続いて、皮膚へのアプローチで関節の可動範囲や抵抗を減らす、というのをやっていただきました。

これは下手にストレッチなどをして組織に負担をかけるより、よほど安全で即効性のある方法です。

これを足にやっていただくと、接地の感触が明らかに変わるのを感じていただけました。

「(足裏の接地感が)ビチャ~ッとした感覚ですね」

こうなるとより楽に立てたり歩けたりするだけでなく、歩くたびに足指が自然に床をつかむのを実感していただけました。

さらに股関節や肘の動かしやすさ、可動範囲も瞬時に変わるのも確認していただけました。

ここで体の転換、転身のとき膝に負担をかけないやり方についてご質問があったので、足の親指で床を噛む方法と、浮き身でやる方法とをお伝えしました。

拇趾球で踏ん張ったり、股関節で踏ん張ったり、頭から動いたりすると、膝への負担は増すばかりです。

次は、研勢塾式にアレンジしたマッケンジー体操です。

うつぶせが基本ですが、うつぶせになるだけで、一般的な立ち姿勢よりかなり胸椎が反ることになります。

つまり、それだけ胸椎の可動性を回復させ、腰椎やそのまわりの筋肉、筋膜への負担を減らせるということです。

そして次は、研勢塾式アイソレーションです。

こちらのかたは最初からかなり胸椎がよく動き、非常にいい状態だと思いました。

ただ腰椎で反る癖があったので、お臍を引くことを強くお薦めしておきました。

そして上下軸、前後軸、左右軸で臍下丹田、中丹田をそれぞれ回転させたとき、それがどんな合気技になるか?も1つ1つ実技で確認していただきました。

これができないと、腕力に頼らないとか相手とぶつからないとかいう技は極めて難しくなってしまいます。

しかし逆にこれができると、そうした技がすぐにでもできてしまうんですね。

最後は、仰向けでやる尾骨から胸郭への連動のエクササイズです。

これは、普通の体の使い方、すなわちつい腹筋に力を込めてしまう、という癖に苦しめられ、なかなか感覚がつかめないようでした。

「普段“下っ腹に力を入れろ”と教わっているので…」

はい、しかしそれは腹筋を力ませるのとは違うんですね。

しかもこれは動き出しのところの練習ですから、そこで力むと連動自体を止めてしまうわけです。

そして下っ腹に力を、というのは腹筋の収縮力ではなく腹圧、勝手に自動的に満ちる内圧のことなんですね。

それに腹筋に力を入れて連動をやろうとすると、お臍が前に出て腰椎が反り、腰痛の原因になってしまいます。

これができると呼吸が特有の変化をしますが、それができたとき、昔の武術や芸事の師匠は“その呼吸だ!”と褒めたんですね。

ということで、座技呼吸法の形でそれをやって差し上げました。

姿勢の連動と、それにともなう呼吸の変化だけしか使いませんが、いくら僕より小柄で軽いとはいえ、合気上げにして伝えると、こちらのかたが真上に跳ね上げられるほどになりました。

これで、納得していただけたと思います。

もちろん何でもできるわけではありませんが、できる限り実際にやって納得していただく、ということは大切にしていきたいです。

「黒帯になる前に、ちゃんと正しい体の使い方を学んでおきたかったんです。悪い癖がついてからではまずいので」

ありがとうございます!はい、本当にその通りだと思います。


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迷いながら空手を学んでいたんですが、答がハッキリしました!

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● 迷いながら空手を学んでいたんですが、答がハッキリしました!


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、沖縄空手をされているかたの、研勢塾初級第1回目のようすをお伝えします。

こちらのかたは本来あるべき形稽古のあり方を求め、受講してくださいました。

また、体の使い方を文化と捉える僕の見方にもご共感いただけていたようです。

それでまずは、代表的な形の1つである三戦を題材に、本来あるべき形稽古のやり方、すなわち本当に正しい体の使い方を体験していただきました。

まずは三戦独特の構えになっていただき、僕が片手をつかんで押さえます。

これを腕力で動かそうとしてもビクともしませんが、体の使い方1つで簡単に動かせ、つかんでいるほうは振り回されて崩れてしまいます。

「ええーっ!本当ですか?」

僕が八百長をしていない、とわかっていただくため、僕も同じことをして崩して差し上げました。

さらに構えから拳を引いて脇にとる、脇から拳を前に突く、という動きでも体の使い方で押さえられない、止められないというのを確認していただきました。

「えーっ!えーっ!何ですかこれは!凄い!」

また、三戦で構えた片手をつかんだ相手を、抵抗させずに座り込ませるのはどうしたらいいか?と聞かれたので、これもやって体感していただき、やり方をお伝えしました。

やり方さえ正しければ、相手はいとも簡単に座り込まされてしまいます。

「えっえっ?こんなに簡単に?」

また首から頭、胸、股関節などをちょっと修正すると技の効き、立ち方の安定度がハッキリ違うということも実感でおわかりいただけました。

「こんなこと、全然意識しないでやってましたよ…やっぱり大事なのは姿勢なんですね!」

さらには合気上げ、押さえられたところからの抜刀、ガツンと当てずにそのまま崩す受けなども体験していただき、形のやり方が正しければあらゆる技の質が変わる、と実感していただきました。

「凄いですね!いやー本当に凄いです!」

またろくに拳も握らない、肘を力なく伸ばすだけの手打ちの突き、手首から先を振るだけの猫パンチ、肘を伸ばしたままのゼロ距離パンチなどで、プッシュしないで奥に効かせる突きの本質を感じていただきました。

「ウッ!…(しばらくして)まだ体の奥に効いてます(苦笑)」

さらには三戦から剣の素振りへと展開し、押さえられない振りかぶり、止められない斬り下ろしを体験していただき、できるようになっていただきました。

「本当に止められないですね!」

そして、ここまでにお伝えしたことが宮本武蔵の著書『五輪書』に書かれている体の使い方と同じである、ということも実感で納得していただけました。

また沖縄空手の身体操作の根幹は共通している、とおわかりいただくため、三戦とは系統の違うナイハンチも、その正しいやり方を1つ1つご説明しました。

形を組手でどう使うか?という用法ではなく、形自体をどうやるべきか?というやり方を念頭に分析していくと、形の動作が切れ目なく技で構成されている、とわかります。

それは最初の礼からそうで、片手をつかんでいただいた状態で正しく礼をすると、相手は座り込んでしまいます。

これも、練習してできるようになっていただきました。

さらにこれを応用し、差し出された手のひらに人指し指1本を立て、それで相手を座り込ませるというのもできるようになっていただきました。

そして、本来あるべき正しい立ち方である正中線のある立ち方をお伝えし、筋力を鍛えることなくその場で体の強さを得る、というのを体感していただきました。

これを応用し、突きを伸ばし切った体勢になっていただき、拳を前から押されても下がらない突きの姿勢もお伝えしました。

これが、宮本武蔵の言う“愁猴の身”なんですね。

また正中線のある立ち方ができると可能になる、“先(せん)”の感性についてもお伝えしました。

まず、僕の胸にパンチを出してくださいとお願いし、それが動く前、こちらのかたが頭で「パンチを出す」と思った瞬間にその手を押さえる、という“先の先”をお目にかけました。

「えっえっ?えーっ!ちょっと待ってください、何なんですか今のは!」

と最初は驚かれていましたが、やり方をお伝えして練習していただくと、先の先はおろか、相手が動いてからでも余裕で間に合う対の先、攻撃が当たる寸前でも間に合う後の先までできるようになっていただけました。

さらに、至近距離で僕がいきなり出したボディへのパンチも、即座に受けて崩すことがおできになりました。

「ええーっ!嘘ぉ!(絶句)…こんなことって…」

はい、だから形は素晴らしいんですね。

しかし形稽古のやり方、つまり体の使い方が正しくなければ、形をいくらやってもこのようにはなりません。

そして、胸を前から押されたときに本当に押され強い姿勢、というのをお伝えし、そこから正しい歩き方をご説明しました。

またこの感覚を活かし、脚力を使わず床を蹴らないで、正しく1歩目を踏み出すやり方もお教えしました。

「迷いながら空手を学んでいたんですが、答がハッキリしました!」

「結局姿勢が全て、先生(川村)の言われる原理、理ですよね」

「(沖縄空手の形は)文化遺産ですよね。本当に凄いです」

「思い切って来た甲斐がありました!ありがとうございました!」

こちらこそありがとうございます!

沖縄本来の形の価値をおわかりくださるかたにお会いできて、それを共有させていただけて嬉しいです!

今回は細かいところまではお伝えできませんでしたが、これから丁寧に丁寧に、もっと掘り下げて参りましょう!


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指1本で崩せるか?

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● 指1本で崩せるか?


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

研勢塾では、指1本での崩し技がかかるか?かからないか?を指標に使うことがあります。

手のひらを上に向けて差し出してもらい、そこにこちらの人指し指1本を立てます。

これで真っ直ぐ立っている相手を傾けたり、立っていられなくしたりします。

うまくできると、相手は手のひらの位置はほとんど変わらないまま、床に膝をつくことになります。

これを腕力でやろうとしたら、指を痛めてしまうでしょう。

また、こちらの人指し指1本を握ってもらい、同じように崩しをかける、というのもやることがあります。

これも腕力勝負を挑めば、自分の指を故障させてしまうはずです。

他にも、相手と自分の人指し指1本をクロスさせ、それで崩し技をかける、というのもやる場合があります。

時には、水平に人指し指1本を突き出してもらい、その先端にこちらの人指し指1本の先端をくっつける、というのもやります。

指の先端同士が触れているだけの状態では、力技はもちろん触れている部分で技をかけるのは不可能です。

弱い部分の、しかもほんの一点の接触だけで立っている相手が崩せたら、それは力技ではないでしょう。

またほんの一点だけの接触では、その部分で技をかけるというのも、非常に困難です(できないことではないですが、普通は無理です)。

となれば、指1本の接触からの崩し技に必要なのは、やっぱり体幹の使い方だということになります。

もちろん崩しがかかりにくい人もいて、体幹の使い方にも出来不出来の波がありますから、これさえできればどんな人も崩せる、というわけではありません。

しかし、これが少しでもできないなら、筋力に頼らない崩しなどできない、という証明になるのも間違いないんですね。

ましてや剣や杖、棒といった武器での崩しなど、夢のまた夢ということになってしまいます。

またこれは、文字通り小手先の技かそうでないか?を見分けるいいテストにもなります。

体幹の質量を部位ごと、関節ごとに段階的、連鎖的に動かし、位置エネルギーから運動エネルギーに変換していく。

こちらの体内にその流れがちゃんとできると、たいていの人はそれに取り込まれてしまいます。

接触している相手も、体の質量を段階的に、連鎖的に加速され、位置エネルギーから運動エネルギーに変換されてしまうんですね。

自分の体の重さが自分の意に反して動かされるとき、筋力で抵抗するのはとても難しいものです。

ですから指1本での崩しがかかるか?かからないか?は自分の体の使い方の出来不出来を知るバロメーターになるんですね。


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本当に押され強い姿勢がどんなものか?

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● 本当に押され強い姿勢がどんなものか?


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今回は、フルコンタクト空手をされているかたの、研勢塾初級第1回目のようすをご紹介します。

こちらのかたは筋力に頼らない、居着かない体の使い方を求めて受講されました。

ブログを発見して「どうしようかな~?」と考えられたそうなんですが、悩んでいる時間がもったいないと受講に踏み切られたとのこと。

また、実際の競技の場で特に蹴りについて悩まれていて、それもご質問いただきました。

それでまず、站トウ功を用いて腕力を使わず相手を横にどかす、というのを体験していただきました。

また相手に片手をつかまれたところからの合気道で言う二教、腕立て伏せ状態からの合気上げなども体感していただき、腕力を使うと逆に技にならない、というのを確認していただきました。

腕力で挑めばその反作用でかえって自分が不利になってしまいますが、力を抜けば運動エネルギーの伝達が起こり、技が成立するわけです。

続いて拳を触れさせたまま、肘を伸ばしたままのゼロ距離パンチや、拳を握らない手打ちパンチ、脱力した猫パンチでも、腕力は要らないということを実感していただきました。

站トウ功や合気技と同じく、パンチも筋力でがんばると末端から先に動くことになります。

そうすると威力の大部分を衝突に頼ることになり、運動エネルギーの伝達、浸透、貫通という意味では大幅に効率が落ちるんですね。

そして蹴りについても、普段の蹴り方を見せていただき、自分はより楽により速く、相手にはより痛くより重く蹴る方向で修正させていただきました。

これで、蹴りでもゼロ距離から効かせられるようになる、とおわかりいただけました。

またこの蹴り方ができれば、蹴ったあと元の体勢に戻るのも早くなり、それだけ居着かなくなるわけです。

次は右ストレートパンチを出し切った体勢になっていただき、より重く効かせられるフォームをお伝えしました。

こちらのかたはボクシングのご経験もあるので、肩を前に出して後ろの踵を浮かせたフォームでした。

このとき拳を前から押すと、簡単に後ろに崩されてしまいます。

「あ~、押され弱いっていうのもよく言われるんです…」

ここからフォームを修正させていただくと、より体重の重い僕を後退させられるほどになります。

フルコンタクト空手であれボクシングであれ、相手に体重を伝えよう、パンチを重くしようとすると、ついつい深い前傾に構えてしまいます。

またリーチをフルに活かそうとするあまり、肩を前に出してもしまいますよね。

しかしこの全てが打撃を軽くし、自分を当たり負けするようにしてしまうんですね。

「なるほど…でも、他の(受講生の)かた同様、全てが常識と反対なので混乱してしまいますね(笑)」

はい、それだけ常識が深いところから根こそぎ間違っているということですね。

さらに、先の先についてもご質問があったので、実際にやってお目にかけました。

具体的には構えていただき、まず僕の胸に右ストレートを打ってください、とお願いします。

そして、こちらのかたがピクリとも動かないうちに、頭の中でパンチを出す、と思った瞬間その手をつかむわけです。

―今、パンチを出そうと思った瞬間でしたよね?

「そうなんですけど…ええーっ!」

さらに剣の面打ちを題材に、相手が動いてからでも自分はゆっくり動いて間に合うという対の先、相手の攻撃が当たる寸前によける後の先もお伝えしました。

もちろん、この3つ全てをその場でできるようになっていただきましたよ。

最初は僕がわざとゆっくり動いていたのではないか?と疑われていましたが、ちゃんと観察していただいて、本気で速く動いていたと確認していただけました。

そして講座の間に、胸元への右ストレートでも後の先ができるようになられ、軽く拳が触れてからでもよけられるようになっていただけました。

「本当に、姿勢が全てなんですね」

ここから、見合わないですぐさま相手の間合いを潰して体勢を崩す、すぐさま相手の死角に入る、ということもお伝えしました。

また、腕力に頼らない動きの一端として、前から押さえられても出せる突き、前から引っ張られても引ける腕、前から押さえられても抜ける抜刀、なども体験していただきました。

次に、改めて正中線のある立ち方をお伝えし、普通の立ち方との違いを実感していただきました。

そして、前から胸を押されたときに、本当に押され強い姿勢がどんなものか?をお伝えしました。

過去、さまざまな武道家やプロアマ格闘家のかたがたが受講してくださいましたが、これを知っていたかたは皆無でした。

これはすなわち自分を前に進めるやり方が正しいかどうか?という話です。

つまり本当に押され強い姿勢を知らないということは、本当に正しい歩き方を知らないということなんです。

それは自分の体重を正しく運ぶことができないということで、それでは筋力に頼るしかなくなります。

またその割に技の威力や効果も得られないということになり、体にも余計な負担をかけてしまうんですね。

続いて、立った状態から最初の1歩目を踏み出すには、どういうやり方が正しいのか?を実際にやって確認していただきました。

これは動き出しの予備動作が大きいかどうか?や動き出すのに筋力でがんばるかがんばらないか?を分ける問題です。

これができないと相手に読まれやすい、自分は疲れる、非効率な動き出しになってしまいます。

ほとんどの人がそうした非効率な動きしかしていないので、疑問に思う人も少ないのですが、こちらのかたのように本当のことを知ろう、という勇気のあるかたは心強いですね。


研勢塾では、


合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、


合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。


現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。


また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。


研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。

それが、体の本当に正しい使い方だからです。

秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。


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体幹にはたくさんの関節がありますから、これを動かさないで固めるのは、自分で自分を拘束するのと同じ

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● 体幹にはたくさんの関節がありますから、これを動かさないで固めるのは、自分で自分を拘束するのと同じ


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、古武術の心得もお持ちの治療師のかたの、研勢塾上級第5回目のようすをお届けします。

こちらのかたはとにかく素直で熱心、非常に早く着実な習得、上達をされてきました。

立ち姿勢もお見事の一言で、日々の切れ目ない妥協しない取り組みがハッキリわかりました。

それで今回開口一番、研勢塾式腕立て伏せと研勢塾式スクワットについておさらいしたい、と言われました。

これは初級の3回目でお伝えする内容ですが、こういうところにこのかたの熱心さが表れています。

また今回テーマとして考えていたのは、正中線で動くというのをより具体的にしていく、ということです。

そこでまずは、胸のエクササイズ2種を、正確さにこだわりながらおさらいしていただきました。

すると胸を大きく動かすほうは、やや正確さに不十分なところがあるとわかった一方、小さく動かすほうはとても良好だとわかりました。

初歩的な内容やコンディショニングに上達するということは、それを技に展開したときのうまさに直結しています。

次に、研勢塾式腕立て伏せをやっていただきました。

ここで明らかになった修正ポイントは、お臍を引くことでした。

またこの腕立て伏せの動きから、肩甲骨と腕、手首、指の連動を抜き出して練習もしていただきました。

これは例えば空手で、突きのときに手を返して拳をつくる、というのと同じ動きです。

また剣術や居合の手の内の絞りとも、完全に一致したものなんですね。

ですから研勢塾式腕立て伏せも、ただの基本練習と思うのは間違いで、これで実際の技、腕立て伏せの動作以外の動きも練習できるんですね。

次は研勢塾式スクワットで、最初からスタンスを広くとるのではなく、浮き身で左右同時に足を開く、というのをお伝えしました。

また上級なので、一番低い体勢になったとき、お尻が床に着くようにとご指導させていただきました。

もちろんそこから、太ももの筋力でがんばらずに直立まで立ち上がるわけです。

これにより浮き身、正中線の維持・修正、股関節の使い方などがさらにうまくなるんですね。

続いて、正中線で動くということをより具体的にするために、仰向けでの練習に入りました。

最初は、尾骨の操作で胸郭・胸骨までに連動を起こします。

これはつい腹筋でがんばってしまいがちですが、逆にお腹の力は抜きに抜いていきます。

下っ腹の筋肉に力を込めろ、というのはこの連動を知らないか、できていても間違った説明をしているかです。

特に世の中のほぼ全てのスポーツ選手、ほぼ全ての武道家のかたは体を末端から先に動かす、という体の使い方をしています。

そうすると腹筋に力を込めていないと、末端を動かした反作用に耐えられません。

ところが腹筋に力を込めてしまうと、当然体幹の細やかな連動などは不可能になってしまいます。

これが世の中のほとんどの人がつながる技、ぶつからない技、浸透する技が使えない理由です。

沖縄の言葉で言う「ガマク(ウエスト)」部分を力ませて固めてしまっては、体本来のポテンシャルなど発揮できるはずがないんです。

体幹にはたくさんの関節がありますから、これを動かさないで固めるのは、自分で自分を拘束するのと同じなんですね。

次にそこからどんどん脱力して抵抗を減らすことで、その連動を首・アゴ・後頭部、肩・肘・手、骨盤・股関節・膝にまで伝えていきます。

これは感覚がわかると、肘が折り畳まれて手が肩口に当たるくらい、脚が天井に向かって跳ね上がりお尻が浮くくらいになります。

立っていただいて僕が手首をつかんで、同じ連動をやっていただくと、勝手に自動的に関節技が極まります。

腕力でやっていないとき、手首をつかんだ相手は手のひらからの情報に変化がないので、咄嗟に対処できません。

ここから腕を站トウ功の形にし、同じ連動を使って手首から先を天井方向に弾き飛ばす、というのも練習していただきました。

これを立って、僕が両手首をつかんだ状態からやっていただくと、僕は重心から後方に吹っ飛ばされてしまいます。

腕力ではこうはいかず、力はつかんだ手のひらに衝突してしまうだけです。

続いて仰向けで剣の構えになっていただき、同じ連動で猛スピードで振りかぶる、というのをやっていただきました。

これは注意していないと、頭上の床を強く叩いて手を痛めてしまうほどです。

言うまでもなく、腕力や肩の筋力は全く使わないで、です。

ここまでの連動は、実は研勢塾の基本の立ち方の前半部分です。

それで、後半部分つまり胸郭の操作を加えていきます。

そうするとやはり腕力は抜いたままの状態で、これまた猛スピードで斬り下ろすことができます。

最後に、さらに鼻の下(上顎)と恥骨を意識することで、正中線全体をより強く使う、という感覚をつかんでいただきました。

これを立って、やはり手首をつかんだ状態でやっていただくと、僕の飛ばされ方がより強烈になりました。

これで、基本の立ち方をとことん深めていくことで、あらゆる動きの質、次元が変わると実証でき納得していただけました。

「他にも色々質問を考えていたんですが、やめました。結局、全部つながっているんですもんね」

はい、おっしゃる通りです。

僕たちはよりよい結果、望む結果を得ようとすると、今よりもっとがんばらなければ、とついつい思ってしまいます。

しかしそうではなく、自分がではなく体がやってくれるのですから、自分自身は反対によりがんばらない、よりある意味いい加減にやる、というのが大切なんですね。


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こんな風に教えてる人いないですよ!みんな、こういう風に教えてくれればいいのに(笑)

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● こんな風に教えてる人いないですよ!みんな、こういう風に教えてくれればいいのに(笑)


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

さて今回は、キックボクシングをされているかたの、研勢塾初級第2回目のようすをご紹介します。

今回のテーマはコンディショニングですが、研勢塾のコンディショニングはそのまま動きの基本、技の動きなのが特徴です。

まずは研勢塾式マッケンジー体操で、これをやる目的は胸椎の可動性を回復させる、ということです。

次に研勢塾オリジナルの胸のエクササイズ2種をお伝えし、それが胸椎の可動性を回復させ、体全体もゆるめるというのを実感でご理解いただきました。

またこのエクササイズの動きがキックボクシングに応用されたときどんな効果があるか?も1つ1つ体験していただきました。

構えた相手に触れた瞬間崩す、至近距離・ノーモーションから重く奥に効くパンチを出す、首相撲(クリンチ)で簡単に優位に立つ…。

「ブログに“(コンディショニングの)動きが全ての技になる”と書いてあって意味がわからなかったんですが、こういうことだったんですね!」

「今のパンチはヤバイっすね(苦笑)。これは倒せますよね」

ここからちょっと脱線して、より楽に、より速く、より重く、より効かせるように蹴るにはどうしたらいいか?をちょっとご指導させていただきました。

「ああなるほど、まだできないですけど感じはわかりました。勝手にいい軌道になりますね」

「(うまくできて)あっ!何だかこの辺(股関節まわり)がいい感じです!」

はい、脚で蹴りをいい軌道に乗せようとしてもダメですが、うまくできれば蹴りは勝手に自動的に理想的な軌道を通るんですね。

また、そのとき蹴る自分はより楽なのに、蹴りは比較にならないほど重く、浸透するものになっているわけです。

続いて、研勢塾式アイソレーションです。

体幹を輪切りにしたようにして(種目によっては体幹全体を連動させて)、上丹田、中丹田、臍下丹田の3つの中心に、上下、前後、左右の三軸を設定して回転運動させます。

これが丹田が球、という感覚の根拠ですが、それも実際に技に展開して体感し、確認していただきました。

ここから、今度は首相撲のポイントと、ショートで効かせる重いフックのポイントをアドバイスさせていただきました。

「スゲエ!やっぱり胸椎の動きなんだな…」

また膝蹴り、テンカオ(離れた間合いでの膝蹴り)、パンチを当てたいとき・蹴りたいときのポジショニング、パンチを当てられたくない・蹴られたくないときのポジショニングについてもご指導させていただきました。

「こんな風に教えてる人いないですよ!みんな、こういう風に教えてくれればいいのに(笑)。初めてこの技の意味がわかりました」

最後は、仰向けになって尾骨から胸骨、股関節から後頭部への連動を体感していただきました。

「いやー今回もなかなか勉強になりました!」

ありがとうございます!癖を1つ1つ克服し、“強いから許される例外”になっちゃいましょうね!


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研勢塾的五輪書解説8 兵法の身、常の身

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● 研勢塾的五輪書解説8 兵法の身、常の身


こんにちは。川村義之です。


さて、今回も日本で一番有名な剣豪、宮本武蔵の著書『五輪書』の内容について解説していきましょう。

宮本武蔵が書き遺した『五輪書』には、次のような記述があります。

「総て兵法の身におゐて、常の身を兵法の身とし、兵法の身を常の身とすること肝要なり。よくゝゝ吟味すべし」

これは、現代スポーツ的な考えとは全く違うことを言っているんですね。

ここで言う兵法、とは各種専門分野のことです。

また常の、というのは普段生活しているとき、という意味です。

要するに本番では、普段生活しているときと同じ姿勢、同じ体の使い方をしろ、ということです。

そして同時に、普段生活しているときには、本番のときと同じ姿勢、同じ体の使い方でなければならない、と言っているんです。

しかし、これは現代スポーツ的発想では、不可能というか不自然なことです。

ほとんど全てのスポーツでは、猫背の前傾姿勢に構えます。

そしてカカトを浮かせ、拇趾球で蹴って進みます。

これは本当は現代スポーツ的な体の使い方であっても、本番であれ普段の生活であれ根本的には変わりません。

普通は、普段の生活でも本来あるべき正しい姿勢よりもずっと猫背になっています。

また本来あるべき正しい体の使い方では、カカトはむしろ浮かさず、拇趾球で蹴る必要もありません。

しかし各種専門分野の本番というときには、普段の生活よりもはるかにがんばってしまうはずですね。

普段より猫背に、普段より頭を前に出して前傾し、普段より拇趾球で蹴ってピョンピョン跳んで動きます。

つまり普通は本番ほどより一層強く、間違った体の使い方をしてしまうということです。

それこそ普段の生活の中でやったらあまりに不自然でおかしい、というほど特殊で、がんばった体の使い方をするわけですね。

しかし武蔵が言っているのは、それとは全く違うことです。

普段生活しているときの姿勢や体の使い方で本番に臨み、普段から本番のときと同じ姿勢や体の使い方で過ごせ、というのです。

普段生活しているときと同じくらい力まず楽で自然であり、無意識でないといざ本番、というときに緊張したり力んだりしてしまいます。

またそれを毎日の、24時間の生活の中で切れ目なくやっていなければ、いざ本番というときに咄嗟に、自然にはできないんですね。

そして武蔵は、これが肝要だと言っているんです。

本当に正しい体の使い方、本当の武術の体の使い方では、自分の体に元々備わっているものを、いかに即座に、淀みなく引き出せるか?が重要です。

ですから日常生活とかけ離れたような特殊な構えや動き、筋力でがんばることを必要とする体の使い方ではダメなんですね。

そしてそれができるようになるには、例えば道場の中だけで1日何時間、とかではとても足りません。

本番のときも普段生活するように動き、普段から本番のときと同じようにしていなければ、いざというときに緊急事態に対処する、などというのは練習することすらできない、ということですね。


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もう、笑うしかないというか(笑)

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● もう、笑うしかないというか(笑)


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

さておなじみ講座のようすシリーズ、今回は合気道をされているかたの、研勢塾初級第1回目です。

こちらのかたは合気道で伝えられる、力を使わない技や体格差を覆す技を求めてこられたとのこと。

しかし力を抜けばかえって無力になって技がかからなくなってしまい、色々身体操作も勉強されてきたそうです。

その果てに、ブログを見つけられて今回受講されることになりました。

それでまずは、力を抜いたほうが強いとはどういうことか?を実際に体で感じて確認していただきました。

最初は僕の両手首をつかんでもらい、站トウ功を用いて腕力を使わずに横に移動させる、というのを体験していただきました。

「!凄いですね。根こそぎ持っていかれました」

続いては、合気道のフォーマットに従った技のデモンストレーションです。

二教(手首を極めて崩す)、座技呼吸法(腕立て伏せ状態からの合気上げ)、相手に入る、相手を入れる…。

迂回しないで相手の力に真っ向勝負をしながら、しかもこちらは筋力でがんばらない。

相手を自由に力ませる、相手を自由に力の入らない状態にする。

触れられた瞬間体勢を崩す、相手と一体になってコントロールする。

立ち関節技を極めていても、そこを痛めずいきなり足腰から力を抜いて崩す。

これらをさまざまなやり方で実体験していただきました。

「崩され方がこれまでにないというか…ガン!とこないで足腰から力が抜けていくというか…」

腕力でガッチリ押さえられたところに腕力で対抗しても、例えばこちらが片手で相手が両手だったりしたら、全く通用しないのがオチでしょう。

それどころか、相手の両手を押す力で、自分を押し戻してしまいます。

また同じ動き方で力を抜けば、無力になっていいようにされてしまうでしょう。

これは一般的な体の使い方で動くからで、それは体の末端から動くということです。

この体の使い方で技を無理矢理成立させようとすれば、大変な筋力が必要になります。

腕力もそうですが、反作用に耐えるための体軸を固める体幹の筋力、踏ん張るための足腰の筋力がです。

当然、これは合気道の理念に反します。

理念というのは遠い未来にたどり着くべき目標ではなく、最初から念頭に置かなければならない基本であるはずです。

これを知らないまま、ただ技を技として「もっとうまいやり方はないか?」と稽古していても、正解は得られません。

ですからこのかたが体の使い方に着目されたのは正しいのですが、それは末端から動く普通の体の使い方を上手にする、ということではないんですね。

そうではなく、末端は放っておいて、体の中心から動かないといけないわけです。

これにより、力を使わなくても勝手に、自動的に技が極まるようになります。

また相手との接触点に力をぶつけにいかないので、相手は反応が遅れ、途中で抵抗するのが困難になるんですね。

ここから、押さえられていても止められない剣の素振り、押さえられていても止められない抜刀、差し出された手のひらに人指し指1本を立てて崩す、立った状態や正座から礼をするだけで崩す、なども体験していただきました。

また、僕の人指し指とこのかたの人指し指をクロスさせた状態から崩す、人指し指の先端同士を合わせた状態から崩す、というのも体験していただき、腕力や上から体重を乗せたりなどではない、と確認していただきました。

さらにゼロ距離パンチや、剣の高速三段突きなども体験していただき、昔ながらの食事の作法や社交ダンスのリードなどから、元々は教育・教養の範疇に体の正しい使い方も含まれていた、とおわかりいただきました。

そして普通の立ち方と正中線のある立ち方の違い、前からの力に対し本当に押さえ強い姿勢、本当に正しい歩き方、正しい1歩目の踏み出し方なども、やってみてその効果を実感していただきました。

さらに姿勢が正しいことのもう1つのメリット、反射神経を超えた感性である先の先(せんのせん)も体験していただき、できるようになっていただきました。

「いや~、今までに見たことのない動きばかりだったので、驚きました」

「もう、笑うしかないというか(笑)。達人の先生に技をかけられたお弟子さんが笑っている、という写真をよく見ますが、こんな感じなのかなあと」

ありがとうございます!

不思議なもので、特に力を抜かれて崩されると、戦意や敵意まで抜かれてしまい、確かに笑うしかなくなりますよね。

それは、技をかける側でも同じことで、ここに格闘技化しなかった合気道が、日本武道本来の不戦和合の心技体を保存している、という根拠があると思います。

であるなら是が非でも力に頼らない技、力を抜いて強くなる、ということができるようにならなければいけないはずですよね。

そしてそのためには、体の使い方を理に適わせるということが必要になります。

まただからこそ、合気道と研勢塾は親和性が高い、とも言えるんですね。


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自分より25キロ以上重い選手もミドルキック1発で倒せる

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● 自分より25キロ以上重い選手もミドルキック1発で倒せる


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今日は、フルコンタクト空手強豪選手のかたの、研勢塾研鑽クラス第16回目のようすをお届けします。

こちらのかたは既にゼロ距離パンチをご自分のものとされている上に、先(せん)の感性も組手で使えるほどになられています。

それはさらに研ぎ澄まされ、現在では後ろからの攻撃にも対処できるようになってきたとのこと。

しかも練習用の16オンスのグローブをつけていながら効かせられる、そのくらいの威力を得ながら60キロを下回る体重のプロボクサーより、明らかに速いパンチが打てます。

何しろもはやテレビでパッキャオvsメイウェザーJr.戦の煽り映像を観て、「そんなには(パンチが)速くないですよね」とおっしゃっていたほどですから(笑)。

それはうぬぼれやハッタリ、勘違いではなく確かにこのかたのパンチは、僕にも見えないくらい、本当にあり得ないほど速いんですね。

ボクシングウェルター級より、はるかに重い体重なのに、です。

しかもこちらのかたは筋トレはもう、2年近くはやっていないはずです。

鍛えた筋肉の瞬発力を使わず、それより速く重く、深く突く。

それが可能なのは性急に鍛えるのではなく、丁寧に丁寧に体の使い方を正しくし、少しずつ形稽古の正しいやり方をも身につけてこられたからでしょう。

しかし、それほどのかたでも基本の精度を上げなければこれ以上の上達は見込めません。

そして基本をより深く体に染み込ませなければ、咄嗟に無意識にそれを使うことはできません。

それでまずは仰向けで、体幹の連動をおさらいし、確認していただきました。

この連動は仰向けに加え、壁を背にしたり、相手をつけたり、椅子に座ったりなどして多角的に体感していただきました。

次にこのところ煮詰めていただいている、上→中→下丹田を連鎖的に連動させてのミドルキックを改めて練習していただきました。

これができれば中→下丹田というやり方でも、下丹田からだけでも蹴りを発動させられます。

疲れない、読まれない、当てることができる、効かせられる、そのためにはこうした連動を練るのが役に立ってくれます。

もちろん、こちらのかたはかなりマスターされていて、自分より25キロ以上重い選手もミドルキック1発で倒せるようになってきているそうです。

続いてこれらの基礎として特に重要な、研勢塾基本練習法「4つの動作」のうち重心先行をおさらいしていただきました。

これを活かし足で床を蹴らない移動である寄り足も、その精度をより高めていただきました。

ポイントは、前膝の内側を正中線がすり抜ける、という感覚を実技で得ることです。

また普通のステップインのように、頭と前足から先に動くのではなく、逆に頭と前足を元の位置に置いていく、ということを忘れないのも重要です。

しかもこのように動けば、間合いを詰めて相手に触れた瞬間、合気のように相手に入る、ということも可能になります。

最後は前回できるようになっていただいた胸で突く、というのをさらに推し進めて、今度は肚で突く、というのを体得していただきました。

それがわかると肚で蹴る、ということもできるようになります。

これも体得され、より速くより重く、しかも突きも蹴りも同じ動きからほとんど同時に出せるようになられました。

これほど強くなられたこちらのかたですが、改めて基本のおさらいをしていただくと、まだまだ雑なところ、固いところがあるのがわかります。

つまり、今のレベルに達していてさえ、もっとたくさんの伸びしろがあるということなんですね。

体の使い方を研鑽していく醍醐味はまさにここで、どれだけできるようになってもまだまだ先に進める、ということなんですね。

― もう突きも、表面を叩くのではなく突き刺せるでしょ?

「はい、刺せますね。拳ダコも薄くなってきました」

「それと、もう組手を戦いだと思わなくなってきましたね」

素晴らしいですね!ますます格闘技ではない、武道の核心に向かって邁進されていますね!


研勢塾では、


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相手が勝手に負けるという世界の入口

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● 相手が勝手に負けるという世界の入口


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今回は、合気道を経て現在は脱力系武術をされているかたの、研勢塾上級第5回目のようすをご紹介します。

上級の終盤ですが、だからこそ基本の精度、正確さが大変重要になってきます。

ある程度できるようになってきたからこそ、自己流に陥ると取り返しがつかなくなるからです。

それでまずは、基本の立ち方を細かく細かく、丁寧に丁寧におさらいしていただきました。

それは股関節から胸椎、頸椎に至るムチミの連動を練習するということで、これが本当に正しい体の使い方の核心となります。

これを通し、世の中のほとんどの人がそうですが、胸椎の動きがまだ正確さに欠けるのがわかったので、胸のエクササイズをやっていただきました。

やっていただいたのは2種類あるうち胸を大きく動かすほうで、胸椎・胸骨・胸郭を狙った方向、狙った角度に狙ったぶんだけ動かす、という練習になります。

この感覚をもとに手首をつかんでいただいて、胸椎の適切かつ正確な動きがそのまま技になる、というのを確認していただきました。

本当に正しい体の使い方にとって、クルマに例えるとエンジンは股関節で、胸椎はトランスミッションにあたります。

しかしほとんどの人はあまりにも胸椎を動かさないので、トランスミッションのギヤとギヤが錆びついて動かせなくなっているんですね。

この胸の動きを使い、手首をつかんだ相手に一瞬で入る、反対に相手を入れる、というのも練習していただきました。

入られれば相手は勝手に力んで固まってしまい、入れられれば相手は勝手に力が抜けて踏ん張れなくなります。

これも合気道に必要となる、相手と一体化するということですが、そのためには小さく軽く、優しく揺れることが肝要です。

同じ波に乗って一緒に揺れていれば、自分と相手は一体化したことになるわけすです。


これを使うには揺れを邪魔しない体、がんばって力をぶつけにいかない気持ちが不可欠です。

このとき相手が大きかったり強そうだったりすると、ついつい力んでがんばってしまいがちになります。

そうすると体は勝手に力み、末端から動き、反作用に押し戻される、効率の悪い状態になってしまうんですね。

だからこそ合気道開祖・植芝盛平翁先生は「相手を見るな」とおっしゃったわけですし、大東流の堀川幸道先生は「何もするな、何もしないのが合気だ」とおっしゃったわけですね。

また、宗教的・呪術的な意味合いでしか語られない「印を結ぶ」ということの力学的効果についても、実際にやって確認していただきました。

純然たる力学的・解剖学的手法であっても、命の懸かった昔の武術はその真意を神秘主義の影に隠していることがあります。

しかしそれを額面通りに受け取ってしまうと、横道に逸れるばかりで習得はおろか、かえって害になることもあるので注意が必要です。

ですがこうしたことがわかると、一生懸命がんばって必死に相手を打ち負かそう、という気持ち自体が技の成立を妨げると実感できてきます。

つまりはこのあたりが、相手が勝手に負けるという世界の入口であり、闘争心が要らなくなる、むしろ邪魔になる世界の始まりになるわけですね。

ですからやみくもに体を鍛え、ただ技を何種類もコレクションしていたのでは、闘争心と闘争心をぶつけ合う、泥仕合に終始するだけなんです。

ここでこちらのかたから、中国武術の含胸抜背、尾ロウ中正といった姿勢が、本当に正しい体の使い方と食い違わないのか?とご質問いただきました。

そこで実演しながら、それぞれの用語や形態の本当の意味、研勢塾でお伝えする体の使い方との呼応点についてご説明しました。

要するに、動きのどの時点を習得の手がかりにするか?の違いでしかないということですね。

見た目にどれだけ違っても、中身については本当に正しい体の使い方の要である、正中線がMAXで出た状態から覚え始めるか?そのためのタメをつくるところから覚え始めるか?の違いがあるだけなんです。

要するに各種武術の根本的な本質は共通しているが、それは実際にそれをできるようにならなければわからない、ということです。

ここでも見た目の違いに気をとられてはいけない、すなわち相手を見るな、という言葉が重要な意味を持ってきます。

ここからは仰向けになっていただき、尾骨の操作で胸椎・胸骨・胸郭、頸椎、後頭部にまで連動を起こす、というのをやっていただきました。

このときたいていの人が腹筋力が入るのですが、これはあくまでもお腹の力を抜き、全身を脱力させてやらなければなりません。

それはここが普通の、誤った体の使い方と本当に正しい体の使い方のボーダーラインだからで、末端から力任せに動く人は、腹筋から力を抜くと動けないんですね。

次に仰向けのまま站トウ功の構えになっていただき、体幹の連動で手首から先だけを天井に向けて飛ばす、という練習をしていただきました。

具体的な動きを提示すると、多くのかたがそれを意図的にやろうやろうとしてしまいますが、結果としての動きを正しくない原理でできても仕方がありません。

焦らず力まず、がんばらずに、勝手に自動的に、結果として動きが生まれるのを辛抱強く待たなければならないんですね。

やっていただいた結果、こちらのかたには站トウ功より剣の素振りのほうが相性がいい、とわかりましたので、それをメインに練習していただき、それを合気道のさまざまな技に当てはめていただきました。

このことから、合気道、居合術、剣術、中国武術などあらゆる武道・武術の形態や形式は、元々は達人の動きをそのまま表したものだとわかります。

勝手に自動的に、結果として簡単に、筋力でがんばらなくても技が決まるようになるからです。

ただしそのためには、中身の原理が正しくなければならないんですね。

この原理がわかってくると、各流派の開祖とされる達人の多くが、最初から答を言っていたと気づきます。

僕たちは自己評価が極めて低いのが普通なので勝手に、そういうことは何十年も修行しないとわからないとか、選ばれた天才にしかわからないとか決めつけてしまいます。

でもそれは間違いで、達人の先生がたの言い遺された言葉は、全て初歩の段階から厳守しないといけなかったんですね。

こうして、どんな武術の達人技でも正しくは全て頸椎・肩関節・股関節(膝)から内側では基本的に同じ動きをしている、とわかるわけです。

最後には、相手と自分の正中線の位置を使って、攻防において有利な展開を生む、ということの基礎もお伝えしました。

「(技に)何の手応えもないし、どこにも引っかかりがないですね。本当はこうやってたんですね。確かに(決められた通りの)形になります!」

「凄く、よくわかりました。ようやく、長年の謎が解けました!」

ありがとうございます!今一度基本に還って、さらに緻密に妥協なく仕上げていきましょうね!


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