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中心から動くと強い理由
● 中心から動くと強い理由
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
僕は再三このブログで、体の末端から先に動いてはいけません、とお話ししてきました。
それは、末端から先に動くと何をやっても効果が下がるからです。
末端から先に動けば、その反作用が体の中心に向かって返ってきます。
これが、手応えというものです。
しかしこれは要するに、壁を思い切り押しているのと同じなんですね。
つまり、末端を動かしたのと反対の方向に、自分を追いやっているわけです。
当然そのままでは対象には何の効果も与えられないので、踏ん張って自分が追いやられないようにする必要が生じます。
これが居着きで、いちいち自分本体の質量の動きを止め、せっかくの運動エネルギーを、位置エネルギーに戻すことになります。
ということは、自分の体重を効果的に活用できない、となるわけです。
また反作用で体幹がグラグラしても、動くたびに自分の体勢が崩れる一方です。
それで、体幹の筋力を鍛えて軸を固める必要が出てきます。
これで体幹の質量はより運動エネルギーにしにくくなり、さらに居着きがひどくなります。
さらに、言うまでもなく末端から先に動けば、その運動エネルギーは対象の表面に衝突するばかりです。
対象とつながるとか、対象に浸透するとかは夢のまた夢になってしまうわけですね。
これだけ理由があれば、末端から先に動いてはいけないというのは明白ですよね。
ところが中心から動けば、この全てが逆になります。
時計の針を想像してください。
針の先端が一周するのと中心が一周するのとで、当たり前ですが所要時間は変わりません。
つまり、中心が一周するほうがスピードは遅いということです。
ですから、末端を速く動かそうとするととんでもなく大変になるのに対し、中心はゆっくりでも末端は勝手に速くなるわけです。
しかも、中心が一周するほうがその円周の長さは短くて済みます。
中心から末端に動きが伝わるようにすれば、ゆっくりちょっとだけ動けば、末端は勝手に速く、大きく動くんですね。
末端から先に動く場合、速く大きく動くためには、速く大きく動かなければなりません。
ですが中心から先に動けば、ゆっくり小さく動いても、自動的に末端が速く大きく動くことになるんです。
ということは、中心で速く動けば末端はとんでもなく速く動かせるわけです。
そして、中心からなら動きはちょっとでいいので、速く動いても末端からのときよりずっと楽なんですね。
さらに中心から末端に動きが伝わるようにすると、途中にある部分にも加速度がかかるのでトルク、動きの重さも増すことになります。
そして反作用に悩まされないので、踏ん張って居着くことも、軸を固める必要もありません。
その上勝手に、自動的に対象とつながるとか、対象に浸透するとかいう動きができてしまうんです。
これらは全て、実験で立証できます。
ここまでわかっていて、まだ末端から先に動くなどは、本当にもったいない話です。
研勢塾では、
合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、
合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。
現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。
また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。
研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。
それが、体の本当に正しい使い方だからです。
秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。
研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
型稽古が希望に変わりました
● 型稽古が希望に変わりました
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、沖縄空手を学ばれているBさまからの、研勢塾初級第1回目のご感想をお届けします。
Bさまは空手の形稽古がどんな意味を持つのかわからず、ずっと迷いながら稽古されてきたそうです。
それでも、沖縄空手には名高い達人の先生が実在するため、形稽古には秘められた何かがある、とは思われていたとか。
それで見た目の形ばかりの形稽古ではない、達人技を可能にする形稽古のあり方を求めて、受講されました。
力に頼らず力以上のことをなし、不可能と思える技ができるようになる、そんな形稽古とはどのようなものか?
形稽古の1つ1つの姿勢や挙動に、どんな意味や原理があるのか?
Bさまがそれらを知ることができたのかどうか、そこをぜひお読みください。
『今日は講習ありがとうございました。感動しました。
姿勢や脱力が大切だと言われていた意味をようやく知ることができました。ありがとうございました。
今まで、型稽古が苦痛でしたが、原理の一端を知ることができたことで型稽古が希望に変わりました。
それに後頭部を開くことで、相手の意図を受信することができるということには大変驚かされましたし、人体には隠れた力があること、その回路を開くためにも型稽古ができることは日々の楽しみになりそうです。
本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします』
Bさま、ありがとうございます!
正しく形稽古をすることで、長年の修行なしに、いきなりそれまでできなかったことができてしまう、とご確認いただけたと思います。
形稽古は実際の戦いの予行演習ではなく、原理を体得すること、その原理をさまざまに応用させられるようにすること、そのためにあるんですね。
ですから正しいやり方でやってみると、短期間どころか短時間、もしくは瞬時に体の状態や技の効果が激変するんですね。
沖縄空手はそうした人間本来の可能性を開発する、琉球王国の偉大な文化遺産です。
これを現代スポーツ的発想だけでしか解釈せず、形稽古を形骸化させてしまうのは、本当にもったいないことなんですね。
そのことを実感していただけたようで、とても嬉しく思います。
Bさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします
これからも正しい姿勢、正しい体の使い方を丁寧に丁寧に身につけていきましょう。
それが、より正しい形稽古を可能にしてくれます。
そして正しい形稽古ができてくればくるほど、姿勢も体の使い方もさらに正しくなっていくんですね。
形稽古の復権・復興により、ご自身の体に元々与えられた達人性を回復させていきましょう
研勢塾では、
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プッシュの動きを卒業する方法
アメンバー限定公開記事です。
マンツーマンなので、直ぐに質問も出来て、実技で回答ももらえる点も良かったです
● マンツーマンなので、直ぐに質問も出来て、実技で回答ももらえる点も良かったです
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今回ご紹介するご感想は、フルコンタクト空手をされているAさまからいただきました。
Aさまは年齢を重ねても空手を続け、できれば強くなり続けたいと思われていました。
それで力に頼らないとか、姿勢とか体の使い方といったキーワードで色々検索されたそうです。
またボクシングのご経験もあるので、フォームや戦法などをフルコンタクト空手のそれとすり合わせたい、ともお考えでした。
では研勢塾を受講されてその答が得られたのか?そこをどうぞお読みください。
『川村先生
本日受講させて頂いたAです。
御礼を兼ねて初級1回目の感想を送付させて頂きます。
情報量の多さと今まで行ってきたことと真逆のこともあり、途中で少々混乱してしまいましたが、受講して良かったです。
途中で何度も「えー、そうなんですか??」と言ってしまいましたが。
またマンツーマンなので、直ぐに質問も出来て、実技で回答ももらえる点も良かったですし、なにより自分自身で実際に体験できることが良かったです。
もっと早く受講しておけばよかったと思いました』
ありがとうございます!
確かに格闘技や現代競技武道のご経験があればあるほど、それとは真逆のことは多くなりますね。
それは、格闘技や現代競技武道のベースにある、姿勢や体の使い方が理に適っていないからです。
一般的なもののほうが、正しい姿勢や正しい体の使い方とは真逆になっているんですね。
それで、筋力に頼らなければならなくなり、年齢とともに限界がくるわけです。
ちなみに初級の1回目は、駆け足で概略をご紹介しますので、情報量が多く感じられたかも知れません。
ですが2回目以降は毎回ワンテーマに絞り、じっくり掘り下げていくことになります。
ですから今後はより学びやすくなりますので、どうぞご安心ください。
Aさま、ありがとうございます
Aさまの探求心と向上心には、本当に敬服いたします。
それにお応えできるよう、誠心誠意ご指導させていただきます。
さらにお役に立てるよう、一層研鑽していきます
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闘争心が邪魔になるポイント
● 闘争心が邪魔になるポイント
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
力に頼らない、筋力でがんばらない技を使えるようになりたい、というとき。
技をかけよう、相手を倒そうという気持ちが邪魔になります。
力や体格に勝る相手を、それでも崩したい、技を成功させたいというとき。
なにくそ、負けるか、絶対勝つぞ、という気持ちが邪魔になります。
あるレベルから先ではやる気、闘争心が邪魔になるんですね。
力技で何とかする、筋力で一生懸命がんばるというレベルでは、闘争心が後押ししてくれます。
ですが本当に筋力に頼らない、筋力を超えた技を使えるようになろうとするなら、闘争心を捨てなければならなくなるんです。
それは、闘争心が筋肉を収縮させるからです。
ですから筋力でがんばってどうにかなるレベルでなら、闘争心はあったほうがいいわけです。
ところが筋力ではどうしようもない状況を打開するには、筋肉が収縮するのはまずいんですね。
使っても仕方がない筋力が使いやすくなっても、何のプラスにもならないからです。
むしろそういうときには力はできるだけ抜きたいので、かえってマイナスなくらいです。
また、闘争心があると体を中心から使うのも、非常に難しくなります。
末端から動き、反作用が返ってくることになります。
そうすると体は余計に力まざるを得なくなり、動きの効率はさらに下がってしまいます。
そのほうががんばった実感は強くなりますが、パフォーマンス自体は向上しない、逆に下がるわけですね。
自分の体や相手の体を、筋力でがんばって動かすというやり方から、力を抜くことで質量を加速する、というやり方に変わらなければいけません。
根本的なやり方そのものを変えない限り、今のやり方が宿命的に抱える限界は突破できないからです。
そして、闘争心は筋力でがんばるための起爆剤です。
ですからより一層筋力でがんばろうとするなら、より一層の闘争心が必要になります。
でも筋力でがんばることによる限界を超える、筋力でがんばることによる弊害を解消する、そのためには闘争心は邪魔なんですね。
闘争心があればあるほど、筋力が使われてしまうからです。
闘争心を持てば持つほど動きは力任せになり、体は末端から動き、運動の効率はどんどん下がる一方なんです。
普通僕たちはより困難な状況を克服しようとすると、闘争心をかき立ててもっとがんばろうとするものです。
ですが、達人と呼ばれる人たちと同じ世界に足を踏み入れようと思うなら、そのやり方を全部捨てなければならないんです。
その世界に進むには、今いる世界のやり方そのものが足枷となり、壁になるということですね。
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形稽古も、その本来の意味を知ればいくらでも楽しめる
● 形稽古も、その本来の意味を知ればいくらでも楽しめる
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は剣道、中国武術をされているかたの、上級第1回目のようすをご紹介します。
上級には毎回の決まったテーマはありませんが、そのぶんよりオーダーメイドな講座ができます。
前回、やはり胸椎の可動性向上がポイント、とおわかりいただいたので、今回はさらに体幹の連動を深めていただきました。
まずは基本の立ち方で、股関節から胸椎、頸椎への一番ベーシックな体幹の連動をおさらいしていただきました。
これは立ち方の形成過程で、指1本で触れている相手に崩しが働くか?でちゃんとできているかが検証できます。
このとき筋力でがんばると、立ち方が勝手に技に転じることはありません。
一生懸命やるのではなく体を順番に軽く揺らしていく、という風でなくてはならず、それも軽く小さいほどいいんですね。
それは大きく動くと対象との接触点にぶつかる動きになるからで、それでは相手が抵抗できないとか、浸透するとかいうのは不可能なんです。
まず軽く優しく相手を揺らしてから、そのあとから自分に急減速をかけることで、運動エネルギーの流れを加速するんですね。
これを勁力とか、合気とか呼ぶわけです。
これを使って、相手の攻撃に触れた瞬間体勢を崩す受け崩し、というのも練習していただきました。
次に胸椎の動きをよくするため、胸のエクササイズのうち動きが大きいほうを抜き出し、胸郭を正確に動かす、というのもやっていただきました。
これを技に応用するため、胸の動きをそのまま手に伝える、というのがどれだけの崩し効果を持つのか?も実技で確認していただきました。
ここで中国武術特有の含胸抜背についてご説明し、背中を丸めるのは正中線を使うためのタメだと、実際にやって納得していただきました。
武術にとって構えはタメであり、構えただけで咄嗟に、勝手に、自動的に攻防の技ができなければ構えとは呼べません。
そのためには自分が自然にどう動くのかわからないといけないわけで、それを探るのが站トウ功をはじめとした形稽古なんですね。
また前回もやっていただいた仰向けの練習もやっていただき、尾骨から胸骨への連動を使い、手首から先を上下に揺らす、というのをやっていただきました。
これは体幹の連動、体幹の小さい揺れで末端を揺らす、ということで、これがぶつからない、つながる動きの基礎、端緒となります。
これは気持ちよく、軽く優しく揺れるだけですが、この途中で自分に急減速をかけると、この揺れが強力無比な技になるわけです。
また、站トウ功の正しい立ち方から体の開合で動く、ということをご説明しました。
開のときに内側からかかるテンションを抜くと、合が勝手に起こり予備動作や筋力でのがんばりを必要とせず、即座に動くことができます。
これを使うと相手の死角に入ることと、相手を抑えること、相手に攻撃を入れることが全て一挙動でできるようになります。
站トウ功では大きく動くことはほとんどありませんが、その短い動き幅、短い所要時間の中でも段階的に動く、ということがまなばれなければならないわけです。
そのため、武術の体の使い方、本当に正しい体の使い方では同じ体をゆるめると言っても、そのゆるめるの意味が違うんですね。
グニャグニャしたり可動範囲を大きくしたりではなく、どれだけ微細な動きでも関節がツルツルと抵抗がない状態である、というのがその意味です。
続いて、胸椎から股関節までのムチミで歩く、というのを練習していただきました。
これは中国武術の歩法の原理そのものであり、この歩き方ができると手による打拳と脚による蹴りと、さらには自分の移動とがやはり一挙動でできることになります。
この蹴り方では蹴りがまさにジャブのスピードになり、予備動作も筋力でがんばることも要らないため、蹴る側は楽で蹴られる側は極めてかわしにくい、ということになります。
これらを通し、意味がわからず不可解で、敬遠されがちな形稽古も、その本来の意味を知ればいくらでも楽しめる、ということも深くおわかりいただけました。
武術では、自分の威力がどうこうよりも、危険な距離で相手を無力化することが最優先となります。
そして正しい形稽古でそれを追求していけば、勝手に自動的に威力もついてくるんですね。
理想的には、相手との適正距離まで近づいて、そこで止まれば慣性力で勝手に技が出る、というのを目指したいわけです。
これは剣でも同じで、それも実技で確認していただきました。
さらに指先を空中に固定して体幹で手首を動かす、というのもやっていただき、末端から動かない体の使い方を練習していただきました。
「なるほどなるほど!これなら股関節を使わざるを得ないですね!」
「(形稽古の意味がわかって)ホント、視野が広くなってきますよね」
「結局、基本の立ち方に尽きるんですね(笑)」
はい、その理解をさらに深くしていただけましたね!
一番ベーシックなところから研鑽していくことで、一番根本的なところをレベルアップしていけるんですね。
研勢塾では、
合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、
合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。
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秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。
研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
順番と注意点を守る、というのは正しい体の使い方において、最も重要なことなんです
● 順番と注意点を守る、というのは正しい体の使い方において、最も重要なことなんです
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、介護職をされているかたの、研勢塾初級第2回目のようすをお届けします。
講座に先立ち、前回初級第1回目で習ったことを、今日まで大変熱心に復習してくださっていたことをうかがいました。
ただ、やはり習ったそのときくらいの効果を再現するのは難しかったようで、特に手引き歩行の際にあまりうまく応用できなかった、とのことでした。
それで、ますは手引き歩行のやり方を、研勢塾式でお伝えしました。
それは胸で相手に入り、股関節で相手の重心を引く、というものです。
「あっ本当に簡単だ(笑)!全然違いますね。凄い楽です」
そこから今回の講座の内容、コンディショニングに進みました。
研勢塾のコンディショニングは、そのまま正しい体の使い方の動きそのものなのが特徴です。
最初は研勢塾式にアレンジしたマッケンジー体操で、これにより普段はなかなか使われない胸椎を使う、という感覚の基礎を作ります。
次に研勢塾オリジナルの胸のエクササイズ、まずは胸の動きの小さいほうからやっていただきました。
そしてこれを正座同士の合気上げに応用し、これが実際の動きにどう働くのか?を確認していただきました。
「こんなちょっとで!全然違いますね」
これを再び手引き歩行に応用すると、さらにやりやすく、相手も何が起こったわからないままついて行ってしまう、という風になります。
「引かれた感覚すらないですね。踏ん張っていても関係ないです」
これをさらに応用すると、正座の状態から立っている相手を座らせる、というのもおできになりました。
「普通はできませんね、こんなこと(笑)」
このときの動きは、実はできるだけ軽く小さく弱く優しいほうが効くのですが、普通の感覚や考え方ではつい強く大きくやってしまいます。
もちろんそれでは相手の質量を自分の望む方向の運動エネルギーに変えられず、結局筋力勝負にしかなりません。
そうなると限界が早いばかりか、自分も疲れるしいいことがないんですね。
「これは、考え方から変えないとダメですね」
はい、考え方すなわち心構えが変わらなければ、体の使い方すなわち身構えも変わりません。
「これは、仕事の合間に四六時中やります。でないと咄嗟にできませんね」
はい、考え方すなわち心構えは癖や無意識の習慣すなわち気構えにしておかないと、いざというときいちいち考えないと使えないんですね。
この心構え、身構え、気構えは不可分であって最初から1つであり、本来これを心技体と呼ぶんです。
続いて胸のエクササイズのうち、胸の動きの大きいほうをやっていただきました。
「あっ、これ凄いですね。1回でポーッと眠くなりました。楽しいです(笑)」
はい、副交感神経が優位になるので胸まわりの筋肉がゆるむほか、精神的にも穏やかになりますね。
「利用者には認知症のかたが多いので、精神的にストレスを感じることも少なくないんですが、これをやってリセットします」
はい、相手に負担をかけず自分も疲れず、ストレスも減らすというのが現実になりますね。
ここで抵抗する相手とつながる、抵抗すらさせない、ということのポイントである一緒に揺れる、同じ運動エネルギーを共有する、ということを集中的に練習していただきました。
こうした実技を経てから、また胸のエクササイズ2種ともおさらいしていただくと、先にやっていただいた動きの小さいほうも、最初よりやりやすくなっている、と確認していただけました。
さらに腕立て伏せ状態からの合気上げもやっていただき、条件が厳しくなってもやっぱり主動力は筋力ではない、と実感していただきました。
「本当に力は要りませんね」
はい、大変お上手です!素晴らしいですね。
そこからは操体法を用いて仙骨まわりの緊張を解いて脚の長さを均等にし、足指・足首を回して下半身から全身にかけて、緊張をゆるめていただきました。
次に皮膚へのアプローチにより、足の甲の中が動くようにしたり、脚や腕が動きやすくしたりしていただきました。
「(足裏の接地感が)ピターッとしていますね。立つのも歩くのも楽です」
はい、歩くとき勝手に足指が床をつかむのもわかりますよね。
「(接地圧が均等になっているのを確認して)あっ凄い!こんなに違うんですね」
「自分は体が固いんですが…(即座に可動範囲が広くなって)うわっ!何ですかこれは(笑)!」
またここで、前回お伝えした先の先、対の先、後の先、背後の音に同時に反応する、などもおさらいしていただきました。
「(応用として、相手が動いてからギリギリでかわしてカウンター、というのを成功させて)あっ!できちゃいましたね(笑)!反射神経ではとてもできないですけど、間に合っちゃいますね」
それから研勢塾式アイソレーションをお伝えし、これも1つ1つの動きがそのまま筋力に頼らない、相手が抵抗できない達人技の動きそのものだ、と確認しながら練習していただきました。
「面白い面白い!難しいですけど、普段の生活をみんなこういう風にしちゃえばいいんですよね」
はい、それが宮本武蔵の言う「兵法の身を常の身に、常の身を兵法の身に」ということですね。
「普通はそれを、普段から目をギラギラさせて、なんて解釈していますけと…」
はい、種類として武蔵と同じ動きができない人には、武蔵の言うことは正しく解釈できない、ということですね。
最後に仰向けで、尾骨から胸骨までの連動を練習していただきました。
これはムチミ、すなわち研勢塾の基本の立ち方の前半部分にあたります。
これが正しくできているかは、立って向かい合い、相手が差し出した手のひらに人指し指1本を立て、相手の肩が勝手に崩れるか?で検証できます。
多くのかた同様つい力が入ってしまったりはしたものの、相手の肩が勝手に崩れる、というのはできるようになっていただけました。
「本当に注意点を守らないとできないんですね。今、注意点を正しく守っただけでできましたから」
はい、全くおっしゃる通りです。
順番と注意点を守る、というのは正しい体の使い方において、最も重要なことなんです。
それは順番を守らないとドミノ倒しにならないからで、注意点を守らないとドミノ倒しの方向が狂うからなんですね。
研勢塾では、
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正中線に気持ちをのせた時に生まれてくる動きは、「作る」ものではなくなりますね
● 正中線に気持ちをのせた時に生まれてくる動きは、「作る」ものではなくなりますね
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、バレエをされているAさまからいただいた、研勢塾中級第1回目のご感想をお届けします。
日々真剣に、真摯にご自身の体と動きに向き合われているAさまですが、同時にとても楽しまれているのがわかります。
ただがんばればいい、ただ鍛えればいいというのではない世界は、第一印象では非常に難しい、と感じます。
しかしそれは本当は、刻々と変化し止まらない、無意識の身体感覚と向き合うということなんです。
ですからそれがわかると、最初のうちに感じられた難しさが、無上の楽しさに変わるんですね。
Aさまのご感想から、そのことが読み取れることと思います。
『川村 義之 先生
こんにちは。
先日の大阪研勢塾、ありがとうございました。
感じ取れるものの変化は、日々少しずつですが、淡々とやることの中に起こる小さな変化を楽しんでいます。
今回の講座は、客観的にみれば何もできていないのに、講座の後なんだか充実感に満たされていて、不思議な感覚でした。
今までの手探り感よりは一歩進んで、部分部分でのつながりの兆しがいずれ正中線につながっていくという感触が、なんとなく身体の中にあります。
この全体がつながってくるまで焦らずやるだけだな、、と感じます。
今回の講座では、できていないこと、まだ身体がそうなれないことを、笑って(素直に)認められるようになっているなという気付きがありました。
内心、できないことはとても悔しいし、やろとうとしてしまうこと、捉われていることを手放せずにいることへのもどかしさはあるのですけれど。
やろうとすることより、やろうとしてしまっていることに意識が向くようになっているのは、自分の中での変化だなと思います。
できることへのこだわりより、できていないところを修正することに関心が移っているのも、面白いなと観察しています。
特にそうしようと努力しているわけでもなく、自然とそうなっているのは、川村先生から感じ取っているものが大きいのだなと想像しています。
最後に教えていただいた「正中線に気持ちをのせる」、先生のお手本とともに、深く心に残りました。
正中線に気持ちをのせた時に生まれてくる動きは、「作る」ものではなくなりますね。
また新たな目標ができました。はやくそこに行きたいです。
次回の講座もどうぞよろしくお願いいたします。
楽しみにしております』
ありがとうございます!
はい、間違いなくこれまでよりずっと、深く深くつながりを感じられていると思います。
だからこそ、まだだと感じる部分がより明確になったのですね。
そのつながりとはもちろん体の各部の構造的なつながり、正中線やムチミという意味でもあります。
また同時に、各部の質量が順々に運動エネルギーになっていく、その流れのつながりでもありますね。
さらに体の使い方に留まらず、生活の中で直面する、あらゆることにもつながるという感覚でもあるでしょう。
Aさまの取り組みが、さらに深くなっているということですね
ご自身の体とより深く向き合うことは、取り組み方の抽象性を高めていくのと同じです。
そして何かへの取り組みがより抽象的になっていくということは、その応用範囲が格段に広がるということです。
これからさらに体、そして芸術への取り組みが、それ以外の全てに活かされていきますね
研勢塾では、
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研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。
それが、体の本当に正しい使い方だからです。
秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。
研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
達人の領域に足を踏み込むためには
● 達人の領域に足を踏み込むためには
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
達人、と呼ばれる人たちは体重・体格・体力の不利を補い、あるいは覆し、年齢を重ねながらより強くなっていきます。
普通はこの世界に、片足を踏み入れることさえほぼ不可能です。
それは、普通の人の体の使い方と達人たちのそれが、全く違う種類のものだからです。
そのため、常人にはとてもできないくらいの苦しく過酷な修行を積んだとしても、物凄く強い人にはなれても、達人にはなれないんですね。
体重・体格・体力が不利だとやっぱり不利なままで、年齢を重ねるとどんどん弱くなっていくわけです。
それでは、強い弱いに関係なく、種類として達人の領域に足を踏み込むためには、一体何が必要なのでしょうか?
もちろんその具体的な練習方法の数々は、研勢塾でお伝えしています。
事実、継続的に受講されているかたの中には、既に達人化が始まっている人、それが進行し続けている人が複数いらっしゃいます。
こうしたかたがたは、確かに研勢塾でお伝えする内容を、日々大変忠実に実践・練習してくださっています。
でも、それ以前に一番大事なことがあるんですね。
それは、自己評価をとことん高くするということです。
自己評価を高くする、というのは何もブログやフェイスブックに自撮りのドヤ顔を高頻度でアップする人みたいになる、とかではありません(笑)。
「今の自分が大好き!」「今の自分が最高!」と自己陶酔したりうぬぼれたり、というのは自己評価を高めるのとは違うんですね。
そうではなくて、今の自分とは違う、本来の自分、本当の自分がとてつもなく凄い、と信じて疑わないということです。
今の自分を大好きになって、今の自分を誇ってドヤ顔写真を見せびらかす、というのは逆に自己評価が物凄く低いんですね。
自己評価を高くするというのは、自分が今どんなレベルにいたとしても、そこからまだまだたくさんの伸びしろがある、と確信することなんです。
ですから本当に自己評価の高い人は、毎日毎日自分へのダメ出しに明け暮れています。
今の自分ではまだまだだ、今の自分のままでは恥ずかしい、と本気で思っているわけです。
そうだからこそ、さらに上のレベルを目指して努力し、そこから妥協がなくなるんです。
そして自分にまだ見ぬ可能性があると信じなければ、今以上にレベルアップすることなどできません。
向上心の強さとは、今の自分に対する不満の強さです。
そして自己評価の高さとは、自分にまだ想像を超えた未開発の可能性がある、と確信する度合いの高さです。
今目に見えている結果としての自分を、とことん嫌うこと。
まだ目に見えない可能性としての自分を、とことん高く評価すること。
こういう心構えが大前提としてないと、種類としての達人の体の使い方を練習しても、どこかで自分にはムリ、とあきらめてしまいます。
まだ見ぬ可能性としての自分に出逢おうとすることよりも、慣れ親しんだ結果としての今の自分のままでいよう、と思ってしまうんですね。
こうした考え方、心構えの面でのブレーキが解除されていなければ、どんな具体的な、効果的な練習メニューもその効果を激減させられてしまう、ということです。
これをお読みのあなたは、自分が達人になれる可能性を信じますか?
研勢塾では、
合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、
合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。
現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。
また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。
研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。
それが、体の本当に正しい使い方だからです。
秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。
研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
真っ直ぐ井戸を掘るように、じっくり丁寧にやっていきたいと思います
● 真っ直ぐ井戸を掘るように、じっくり丁寧にやっていきたいと思います
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今回は、中国武術をされているBさまからいただいた、研勢塾初級第2回目のご感想をご紹介します。
Bさまは肉体の鍛練に励みながら、独学で中国武術の研究・研鑽をされてきました。
そして身体操作という部分にも着手するため、研勢塾に通われています。
鍛えられた肉体と伝統ある具体的手法、という器に本当に正しく理に適った体の使い方が満たされたとしたら…。
もちろんそれは、とても素晴らしいものになるに違いありません。
それでは、そんなBさまからのご感想をぜひお読みください。
『川村先生、遅くなりましたが初級第2回の感想をいきたいと思います。
今回も色々と新鮮で、為になる講座でした。
あれだけの足の指の感じが変わったり、胸のエクササイズが、剣の素振りや槍の動きと同じなど、内心なるほどと感心しきりでした。
それとアイソレーションでは、やはりというか、胸椎が硬く受講中は、かなりぎこちなかったので、肩から先の力みを抜くのと一緒に今後の課題として、クリア出来るように練習していきたいと思います。
川村先生が言っていたように、真っ直ぐ井戸を掘るように、じっくり丁寧にやっていきたいと思います』
ありがとうございます!
おっしゃる通り研勢塾には、直接実際の動きの質を向上させるのにつながらない、そういう練習はありません。
お伝えする全てが、いざ動いてみたときにそのまま役立つかどうか?を吟味する、という過程を経ています。
ですからお伝えしたことを、変えずにストレートに身につけていただきたいのです。
そうすることで、これまで磨いてこられた器に、即事即応性・全方位性・実効性が一層色濃く満たされていきます。
Bさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします
伝統武術を形骸化させず、また体に元々備えられた理に背かず、研ぎ澄ましていきましょう。
これからもっと、ご自身の中に秘められた可能性に驚かれることになりますよ。
僕もさらに研鑽し、よりお役に立てるよう誠心誠意ご指導させていただきます
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達人の先生はいて、達人になりたい人はいましたが、その中間がなかった
● 達人の先生はいて、達人になりたい人はいましたが、その中間がなかった
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、パーソナルトレーナーのかたの研勢塾初級第1回目のようすをご紹介します。
こちらのかたはその分野の日本人としては草分けで、まだ国内にその概念がない時代にアメリカで資格を取られたそうです。
帰国後は実業団スポーツチームの指導などをされてきましたが、筋力の向上がパフォーマンスの向上に結びつかない選手が出てくることに疑問を抱かれたとのこと。
そればかりか、故障が増える選手さえ出てきたため、達人と称されるさまざまな武術家のかたに師事されたり、古武術系のセミナーにも色々参加されてきたのだとか。
そして検索で僕のブログを知り、大変期待されての受講となったわけです。
それで、ある程度お話をうかがってから、実際に動きや技を体験していっていただきました。
まずは、胸板に拳を触れさせたまま、肘をピンと伸ばしたままからのゼロ距離パンチです。
「うっ!…いやぁ今のは効きましたわ!身の危険を感じました(笑)」
「フルコンタクト空手の黒帯に蹴られたとか、そんなのとは全然違いますね!全然種類が違う感じでした」
「知り合いに武道家も何人かいますから、ちょっと殴られたとかは経験ありますが、これは予想してたのと違いました!何だか、中がずっと痛いです」
また、前の足が踏み込んだところからは絶対パンチが届かない、というくらいの間合いから、浮き身を使って一瞬で体がくっつくくらいに近づく、というのもお目にかけました。
「これは怖いですね!スルッと入ってくる感じが…」
さらに、腕力でがんばらずに長座の相手を立たせる、腕力でがんばらずに立っている相手を横に振り回す、腕力でがんばらずに腕相撲で相手を腰から倒す、というのも体験していただきました。
「いや凄いねえ!面白い!面白いですわぁ!」
もちろんなぜできるか?を武術特有の専門用語やオカルト、スピリチュアル用語などを使わず、力学と解剖学、生理学だけでご説明させていただきました。
そして当然、ほとんどのことはその場でできるようにご指導させてもいただきました。
「そういう風に言ってもらえたら、ああそうかとわかるんですが、誰もこういう風に教えてくれませんね(笑)」
また正しい姿勢にも強くご興味をお持ちのようでしたので、正中線のある立ち方と、普段の立ち方との違いを実感していただきました。
「これは…こういう立ち方はしてこなかったですね」
またこの正しい立ち方で可能になる、先の先、対の先、後の先といった人間本来の、動体視力や反射神経を超えた感性の働きもお見せして、やはりすぐにできるようになっていただきました。
それどころか、背後で鳴らされた手を叩く音に、見ないで同時に反応する、というのもできるようになっていただけました。
「面白いですね~!でも、(見ないで)確かにわかりましたわ!」
ここからは、まず宮本武蔵の身体操作の基本をご紹介したあと、立った状態からの正しい1歩目の踏み出し方をお伝えし、練習していただきました。
「頭ん中ぐちゃぐちゃになってきました(笑)。全部、常識的に言われているのと逆なんですね」
さらに、前から胸を押されたときに耐える、という設定で、無意識にやってしまう間違った姿勢と、本当に押され強い姿勢との違いも明らかにさせていただきました。
「本当に、何もかもが常識と逆なんですね(笑)」
続いてこの応用で、ボクシングのやり方で、右ストレートを伸ばし切った体勢になっていただきました。
このとき拳を前から押すと、簡単に後ろに崩されてしまいます。
ところが肩甲骨を正しい位置に配置して、胸を押されたときと同じようにすると、反対に相手を押し崩すことができます。
「肩甲骨をこういう風に使う、というのはやってこなかったですね。色々な人も、たいてい肩甲骨は前に出せ、って言うでしょう」
また、ムチミとはどういうものか?とご質問があったので、股関節から胸椎、頸椎への連動が主であり、それを末端に伝えるのがムチミですとご説明しました。
時計の針の根元と先端、ドミノ倒しなどを例にさらに詳しくご説明し、実技で体験していただいて、納得していただきました。
「でもこれは、こうやって体験したらああそうか、となりますけど、ブログを読んでいるだけでは全くわかりませんね(笑)」
さらにムチミの説明を進めさせていただいて、野球やゴルフの「壁を作る」というのも実際にやって解説させていただきました。
ゴルフのバンカーショットを例にとり、テイクバックゼロから普通のフルスイング、ティーショットより強烈に打つ、というのをお見せしたら、大変驚かれたご様子でした。
最後に、昔の日本人やヨーロッパ人の生活習慣、マナー、作法が身体操作の基礎訓練だということ、正座は本来浮き身を養成するために採用された、ということなどをお伝えしました。
「達人の先生はいて、達人になりたい人はいましたが、その中間がなかった。達人になる方法を教える場所。それがここですね!」
はい、僕もそれをご提供したいと思って活動させていただいています。
「いや、絶対続けます!もう、最初からそのつもりでした!」
「面白かったです!これからも、どうぞよろしくお願いします!」
はい、こちらこそよろしくお願いいたします!
地位も立場もおありのかたが正しい体の使い方を身につけられ、たくさんのスポーツ選手を指導されたら、世界のスポーツ界は間違いなく、とんでもない状況になるでしょうね。
研勢塾では、
合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、
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研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。
それが、体の本当に正しい使い方だからです。
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これが人体の構造に逆らわない、ということなんですね
● これが人体の構造に逆らわない、ということなんですね
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、中国武術の内家拳をされているかたの、研勢塾中級第1回目のようすをお届けします。
今回のテーマは居着かない歩き方、寄り足、歩み足ということです。
ですがそれだけにこだわらず、あくまでも本質、原理の体得が最優先です。
まずは、基本の立ち方を細かく、丁寧に解説させていただきながら練習していただきました。
次にこれを椅子を使ってご説明し、基本の立ち方のときの体幹の連動が、自然に取り得るものだとご理解いただきました。
またこれが四つ足の動物が獲物を襲ったり、ギャロップで走るときと同じ連動だ、ということも実際にやっておわかりいただけました。
続いて仰向けで体幹の連動をおさらいしていただきましたが、安静にする時間を長めにしてしばらく体幹の緊張を抜くのに専念していただきました。
そのあとこれを立って、半身の站トウ功に応用し、体幹の連動で前に揺れを伝える、というのを練習していただきました。
これができると、こちらが手首をつかんで押さえていても、軽々と後方に飛ばされてしまいます。
「できちゃいましたね(笑)。(運動エネルギーの流れが)つながるのがわかりました」
またこれをテーブルを使って復習する、というのもお伝えし、動きをさらに仕上げていただきました。
「これ(テーブルを使った練習)、わかりやすいですよ!」
これにより、筋力でない力がさらに強くなるのも実感していただけました。
「手応えが全くないですね」
まあ、僕は3mくらい吹っ飛ばされてますけども(笑)。
「站トウ功をここのやり方にしたら体調もよくなりましたし、腰も辛くならなくなりました」
さらにこれを打拳に応用する、というのも練習していただきました。
間合いが近いと力一杯のパンチでは表面が痛いだけですが、体幹の揺れの連動を使うと表面は柔らかく触れる感触なのに、体の奥がずっと痛い、という風になります。
「こんなもんで効くんですか…ボクシングのパンチよりはるかに楽ですね」
はい、これが勁による打撃、浸透する打撃なんですね。
またこれに、動作の最後のほうで鼻の下で急減速をかけると、技の動きが急加速される、というのもやって実感していただきました。
「あっ、これが3つの丹田を使うってやつですか」
「確かに、急に技が強くなりますね」
これは合気上げで試しても同じで、相手が吹っ飛ぶように持ち上げられる、というのを確認していただきました。
次はこの揺れの連動を左右横方向に応用していただき、最初は困惑されたものの、根気強く練習してできるようになっていただきました。
このとき手首をつかんでいると、腰から根こそぎ振り回されてしまいます。
これもテーブルを使って仕上げていただき、腕力に頼らず、末端から動かない、というのを自然に練っていただきました。
これができるということは、崩し技と打撃技が同じ動きでできるということで、そのときそのときの状況に合わせた技が勝手にできる、ということになるわけです。
実際、アドリブで僕が色々攻撃をしかけても、こちらのかたは結構余裕を持って対処するのに成功されました。
既に初級で「先の先」などがおできでしたから、ここに体幹の揺れの連動で動く、というのが加わると、それだけでそこそこの攻防はできてしまうんですね。
もちろん強い人が本気でかかってきたときにも使えるか?というのはそのための練習が必要になりますが、少なくともその基礎は間違いなくできたということです。
また、技が考えずに勝手にできないと武術にならないわけで、そういう意味でも正しい基礎が身についた、と言えるわけですね。
「できてしまえば簡単なんですね…」
「これが人体の構造に逆らわない、ということなんですね。よくわかりました」
さらに同じ体幹の動きで上に揺れを伝える、というのも練習していただきました。
こちらはテーブルではなく壁を使って仕上げていただき、合気上げがより強力になることで、その効果を確認していただきました。
合気上げでは、1度前に揺れてから上に揺れるとさらに強力になる、というのも実際にやって確認していただきました。
これは下に揺れを伝えるのも同じで、これで前後、左右、上下に体幹の連動を伝え、腕力に頼らず腕力以上の効果を得る、というのができるようになったわけですね。
またここまでの揺れの連動を使ってムチミの歩き方も練習していただき、脚が勝手に振り出される、床を蹴らない、前の足に軸を作らない、というのを練習していただきました。
これができるということは、一挙動で相手の左右の死角に交互に入る、ということもできるということです。
「うわっ…これは、ボクシングの技術では無理ですね」
練習の結果、体幹が回らずねじれず脚力を使わない、居着かない歩き方の基礎もできるようになっていただけました。
体当たりで検証すると、ゆっくり歩いてぶつかっても、普通の歩き方とは比較にならない威力があるのがわかります。
「確かに前にある足に軸を作らないから、体幹が回りませんね」
これをそのまま延長すると、ジャブのスピードの蹴りになる、というのも練習を通して、実際にできるようになって確認していただきました。
この蹴りでは手応えはなく軽い感じでありながら、両手でつかんでいても飛ばされるくらいの強さ、重さがあるのがわかります。
これでこちらのかたは、崩し技、打拳、蹴り、歩法の基本が全てできた、ということになり、しかもそれが正中線の力、ムチミの力でできたわけですね。
「はは…あっけないというか、手品の種明かしをされた気分です」
「できるときは、本当に一気にできてしまうんですね」
はい、理は根底では1つにつながっていますから、何か1つがちゃんとできると、あとは芋づる式にできていくんですね。
「これでようやく、納得できました。“そんなこと言っても、やっぱり『気』を出すんじゃないか?”と思っていましたが、違うということに納得がいきました」
ありがとうございます!
伝統武術はまだ力学の知識がない時代に経験的に創られたものですから、その説明が多分にオカルト的だったりすることがあります。
また他流に原理を悟られないため、わざと用語をオカルト的にして、意味をぼかしたりしている場合もあるんですね。
しかし現代にこれを文化として学ぶ人には、そういう説明や用語よりも、きちんとしたものこそが必要だと思います。
最後にこちらのかたのご要望で、アイソレーションとスクワットの現段階での仕上がりを確認させていただき、今後の練習課題をお伝えして講座終了となりました。
研勢塾では、
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研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
鍛えた度合いが高いほど
● 鍛えた度合いが高いほど
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今のパフォーマンスを実現するのに体を、筋肉を鍛えてきた度合いが高いほど、体の使い方はうまくない、と言えます。
もっと詳しく言うと体の使い方が正しくない、体の使い方が間違っている、ということです。
もちろんプロレスなど、鍛え上げた体を見せることも要求されるジャンルは別です。
鍛えに鍛えた人、しかもそれで強い人というのは文句なしにカッコよく見えることが多いです。
それはただ見た目にたくましい、というだけでなく、鍛えるというのがどれだけ苦しいかがわかるから、そこに敬意が生まれたりもするからですよね。
でも、できるだけ苦しいことをしないで、がんばらないで、体に負担をかけないで高いパフォーマンスを発揮できていないのなら、純粋に動く、ということに限ればお手本にはなりません。
鍛えに鍛えてきたということは、かなりがんばらなければ高いパフォーマンスを実現できなかった、ということです。
また同時に、体に負担をかけまくってきた、ということの証明でもあります。
正しいかどうか?は結果としてのパフォーマンスが同じかより高くて、しかも無理や負担がより少ない、ということからわかります。
クルマに例えるといかに大馬力を誇っても、故障のリスクが大きすぎるようではいけませんし、より少ない馬力でより速く走れるほうが、性能がいいということになります。
また多くのスポーツで、現役時代に鍛えまくっていた選手ほど、深刻な故障に悩まされる傾向があります。
動くのに、より多くの筋力を必要とするほどロス、ムダが多いということです。
人間が動くとき、その原動力が筋力しかない、というのは大きな大きな勘違いです。
例えば立った状態からなら、気絶すれば人間は猛烈な速さで倒れることができます。
これには、筋力は使われておらず、脱力で動いたということになりますよね。
これが、質量の運動エネルギー化と重力を使った動き方です。
ここに、体組織の伸長反射や重量バランスの変化、関節の角度変化などの要素をうまく組み合わせるだけでも、人間はかなり動くことができるわけです。
そして、そのように使ったときに、人間の体は達人の種類の動きをします。
ですから筋肉を鍛えに鍛えてきたというのは、このような体本来の動き方を全く知らない、ということなんですね。
本当はもっと効率よく、体を鍛えなくても、故障の可能性を高くしなくても、より高いパフォーマンスは可能だったはずです。
でもその具体的な方法を知らなかったから、鍛える以外にできることがなかったので、鍛えてしまったんですね。
ですが、もしその具体的方法がわかるなら、今からでも決して遅くはありません。
鍛えに鍛えてきた人も、まだ鍛えていない人も、まずは体の使い方を正しくしていきましょう。
もちろんパフォーマンスを向上させることではなく、ただただ鍛えることだけが目的なら、その必要はないでしょうけどね。
研勢塾では、
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これが渡れない河を渡る橋、なんですね
● これが渡れない河を渡る橋、なんですね
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日は、整体師のかたの研勢塾初級第1回のようすをご紹介します。
こちらのかたは長く武道・武術の探求を続けてこられ、有名・無名さまざまな先生に師事されてきたそうです。
しかし武術のみならず整体の施術も含め、ぶつからない体の使い方、常識的な肉体のそれを超えた力をさらに学ぶべく、受講されることになりました。
このかたは高名な武術家の先生がた何人もに習われてきたのですが、やはり普通に習うだけでは、どうやったら自分が達人になれるのか?はわからなかったそうなんです。
有名な先生に習っても、習得のための基本体系自体がないとか、どうやったらいいか聞いても「適当にやってください」と言われたりして、どうにも要領を得ないことが多かったそうなんですね。
また、独力でできるようになった先生はいわゆる天才型なので、指導がその先生固有の感覚的表現だったりして、理解を共有できない、ということも多かったそうです。
「(達人と普通の人との間に)渡れない河がある、ってことですよね」
しかし、その橋渡しをするのが研勢塾です。
それでまずは、ファイティングポーズに構えていただいて、僕の胸に右のパンチを当てていただきました。
次に、お好きなタイミングでもう1回パンチを打っていただくようお願いし、体に少しも動きが現れないうちに、パンチを打とうとする手をつかむ、というのをお目にかけました。
これが「先の先(せんのせん)」で、目に見える動きを動体視力・反射神経で捉えるのではなく、動く前に感性で捉える、というものです。
目に頼らない判断であるため、宮本武蔵はこれを「観の目(かんのめ)」と読んだんですね。
さらに僕の両手首をつかんでいただき、腕力では動かせないくらい全力で抵抗しているところを、腕力を使わず根こそぎ移動させる、というのを体験していただきました。
「おぉっ?…いきなり腹から持っていかれますね!」
これが站トウ功から得られる、最も基礎的な成果の1つです。
次に、パンチを打ってきていただいて、ぶつからないやり方で受け、そこからさまざまな形に崩し、押さえ、極める、というのを体験していただきました。
このあとは、差し出された手のひらに人指し指1本を立てて崩す、両脇を差されてガッチリ組まれた状態から腰砕けに崩す、などを体験していただきました。
次に合気道の二教を用い、腕力で押さえられたところから、腕力で対抗せず相手の手首を極める、というのを体験していただきました。
「今の、ゆっくりでもできますか?」
最初は一瞬で極めたのですが、こうご要望があったので、ゆっくり極めてご覧に入れました。
「できるんだ!…面白いな…」
また、手のひらを胸に当てたところから、表面に力をぶつけず体の中にアプローチする、肘を伸ばしたままからのゼロ距離パンチ、なども体験していただきました。
「グフッ!…うわぁ~、これは効きますね!」
また、腕立て伏せ状態から完全に立たせてしまう合気上げ、こちらは正座した状態で、立っているところから座らせる、なども体験していただき、これらが全てぶつからない体の使い方だとご理解いただきました。
そして正中線のある立ち方をお伝えし、普段の立ち方といかに違うか?を実感していただきました。
「結構苦しいですね(笑)。これが、楽にならないといけないんですね」
ここから、肩甲骨を正しい位置にしていただき、これだけで腕力で必死にがんばるより、腕からのパフォーマンスがはるかに向上する、というのも実感していただきました。
こういうことを身につけられなければ武術の構え、站トウ功などはやっている意味がだいぶ失われている、ということになります。
筋力でがんばるよりはるかに高いパフォーマンスが、勝手に自然に、自動的に得られなければ武術の構えとは言えないんですね。
「マジですか?そうか~、本当はこうやるんだ…」
さらに、立った状態から最初の1歩目を踏み出すには、どうやったら最も合理的なのか?もご紹介しました。
もちろんできるようになっていただきましたが、これが体を設計通りに使うということで、こういうことが世の中ではほぼ完全に失われているんですね。
また、胸を前から押させていただいたり、伸ばし切った右ストレートを前から押させていただいたりして、本当に押され強い立ち方、というのも実技でお伝えしました。
これは前からの力に強い立ち方であり、つまりはより強く、より楽に、より体に負担なく前に力を発揮する立ち方でもあります。
ということはこれが自分を前に運ぶ、すなわち歩くときの正しい基本だということで、これをもとに歩き方も練習していただきました。
「なるほど、これが床を蹴らない歩き方なんですね」
ちなみに過去に受講されたあらゆるスポーツ選手・スポーツ指導者・武道家・格闘家・施術家のかたがたで、これをご存じのかたは1人もいらっしゃいませんでした。
ということは、体の専門家でない普通の人は、まず知る機会さえない、ということですね。
これが不必要なトレーニングや故障の原因であることは、疑いようがありません。
はい、昔の武術の伝書にある「薄氷踏むが如し」がこれなんですね。
これを活かし、踏み込んだ足が確かに止まったのに、床を蹴らず、スタンスを変えずに間合いを詰める、浮き身の寄り足もお見せしました。
全く届きもしない距離で放たれたパンチや蹴りが、もう1度ステップインすることなく突き抜くくらいにまで深く、相手の間合いに進入します。
「うわわーっ!これは怖いですね!」
また、有名な先生がおやりになる「影抜き」、つまり一挙動で左右から斬りかかる、というのもお目にかけました。
「確かに(こちらのかたの受けを)抜けましたね!」
大変熱心に受講していただき、ここで残念ながら講座終了のお時間となりました。
「これが渡れない河を渡る橋、なんですね」
はい、あとは24時間、正しく心がけていただくだけです。
「これ(正中線のある立ち方)を最低でも起きている間、10分に1回かあ(笑)。いや、やってみます!
面白かったです!またよろしくお願いします!」
はい、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
体のことに携わるかたが、その正しい使い方を学ばれるというのは、間違いなく必要なはずですからね。
研勢塾では、
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アドレナリンもゾーンも要らない
● アドレナリンもゾーンも要らない
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
スポーツのメンタルトレーニングでは、意図的にアドレナリンを出す、ということをやります。
テニスでは’80年代のアメリカでは、必要なのは「キラー・インスティンクト(殺しの本能)」だと言われていました。
格闘技にもトレーナーがわざと凄んで選手を脅し、追い詰められた恐怖を実力発揮の起爆剤にする、という手法があります。
アドレナリンは動物が外敵に追い詰められたとき、まさに窮鼠猫を咬む、という感じで捨て身の逆襲に転じる心理を生み出します。
筋肉が収縮し、瞳孔が開いて交感神経優位になり、爆発的に動けるようになるわけです。
またこれもスポーツ界の言葉ですが、選手が日常とは違う心理状態になって、認識や判断の能力が普段よりはるかに高まっていることを、ゾーンに入るといいますね。
この状態では反応速度などだけではなく、時間の感覚や性格までもが普段のそれとはまるで違うことが報告されています。
そのため、ゾーンに入れさえすれば普段以上の能力が出せる、ゾーンに入れなかったから期待以上の成果は得られなかった、などという表現も見られます。
しかしこれらは全て、本当に正しい体の使い方という観点からすると、大変不合理で間違ったものなんですね。
これは、宮本武蔵が「兵法の身を常の身とし、常の身を兵法の身とせよ」と戒めているのを、心理の側面から解き明かせばわかることです。
武蔵が生きた時代は、彼のような専門的な武芸者、兵法者はいつ、どこで、誰に、何人に、どんな方法で襲われるかわかりませんでした。
そのため、いちいちアドレナリンの分泌量が増えるのを待っているだけの時間的余裕はなかったわけです。
またいちいちゾーンに入るなどということも、やっている暇はなかったはずなんですね。
普段の、日常的な心理状態のまま、身体的にはピークのパフォーマンスが可能でなければ生き残れなかったんです。
そして普段から本当に正しい姿勢ができているなら、アドレナリンを出さなくても、ゾーンに入らなくても、ピークのパフォーマンスを発揮することが可能になってくるんですね。
それは、本当に正しい姿勢になっているときには、必ず正中線の機能が働いているからです。
正中線が出ているということは、脳幹の能力が回復している、ということです。
これにより、普通の姿勢の人がアドレナリンを出したり、ゾーンに入ったりしたときと同じか、それ以上の認識や判断ができるようになります。
正中線が正しくできていれば、動体視力や反射神経を使うより、はるかに優れた反応や対処ができるというわけです。
これは、研勢塾の受講生のかたならみなさん実際にやって確認済みのことです。
そして正中線の出ている姿勢は、重量バランスの関係で、動くときに邪魔になる、余計な力が抜きやすいものです。
また副交感神経優位になりますから交感神経優位とは反対に、カッカしたり弱気になったり、息が上がったりなどもしにくいんですね。
まさに普段、日常生活を暮らしているときの心理状態のままで、緊急事態に対応できて、しかもそこにはるかに余裕がある、ということです。
元々はこれを平常心と呼び、これができる姿勢を自然体と呼んだんです。
アドレナリンやゾーンに頼るのは平常心ならぬ非常心であり、自然体ではなく不自然体なんですね。
そして平常心でなければ判断を誤る可能性が高くなるのも当たり前ですし、自然体でなければ体本来のパフォーマンスを発揮するのも難しくなるのは当たり前、ということです。
研勢塾では、
合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、
合気、先(せん)、浮き身、発勁などをマンツーマンでわかりやすく、実際に使えるようにお教えしています。
現在通われている道場などとの相乗効果により、一層深い理解が得られるとご好評いただいています。
また、現在道場などに通われていなくても、武道・武術の真実を正しく学ぶための入り口としても最適です。
研勢塾では、これまで秘伝とか極意とか奥義とか呼ばれて隠されてきたことを、惜しみなくお伝えします。
それが、体の本当に正しい使い方だからです。
秘伝や極意、奥義と呼ばれるものの真相を知りたい人、飛躍的に向上したい人、努力が報われたい人は、研勢塾をぜひ受講してみてください。
研勢塾は初級コース第1回のみ、単発で受講できます。
ご興味のあるかたは、まず受講されることをおすすめします。
体幹を使うというのは体幹の筋肉を使うということではなく、体幹の関節を使うということ
● 体幹を使うというのは体幹の筋肉を使うということではなく、体幹の関節を使うということ
こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今回は、大型高性能バイクでライディングを探求され、古武術も学ばれているかたの研勢塾中級第1回目のようすをご紹介します。
今回のテーマは居着かない歩き方、武術の歩法である寄り足、歩み足をお伝えするということです。
しかし本当に正しい体の使い方では、歩くという動作はただ足、脚でのみやるのではありません。
それでまずは、胸のエクササイズ2種のうち胸を大きく動かすほうをやっていただきました。
現代人は体幹を使う、ということがほとんどできていないのが普通です。
なぜなら体幹を使うというのは体幹の筋肉を使うということではなく、体幹の関節を使うということだからです。
この体幹の動きは、椅子からずり落ちるのを利用して確認してもいただきました。
これは体幹のムチミそのものであり、四つ足の動物(哺乳類)の動きの基礎、あらゆる武術の基礎でもあります。
これが、バイクのライディング特にコーナリングアプローチでも同じだということもお伝えし、実際に手を取って実感で納得していただきました。
さらにさまざまな名ライダーのライディングフォームからも、その本質が読み取れる、ということもお伝えしました。
バイクではタイヤ、人間では足裏ですが、接地荷重のコントロールが最重要事項だというのは変わらないんですね。
次に、初級の3回目でお伝えした浮き身の基礎をおさらいしていただきました。
そして、それを先に練習していただいた体幹のムチミを使って、よりコンパクトにやっていただきました。
「何か、こっちのほうがやりやすいですね」
はい、それは日頃徹底的に練習していただいているおかげで、それだけ普通よりもはるかに体幹の関節が使えているからですね。
次に、ここに股関節のコントロールを加えて、跳び上がらず、左右のどちらの足も軸にせず、両足同時に動かしてその場で180°回る、というのも練習していただきました。
何度か練習していくうち、全く跳び上がらずにスルリと180°回転できるようになられました。
「あっ、今できましたね。さっきまでと違いました」
「体はふわっとしているのに、落ちている感覚というか…」
はい、それが浮き身特有の感覚ですね。
そこから、武術の歩法の1つである寄り足を練習していただきました。
寄り足は、スタンスの幅を開いたり閉じたりせず、前足を先に踏み込んでいくことも、後ろ足で床を蹴ることも一切しません。
実際にはほんのわずかに前足が先に動くのですが、見た目には両足同時に、同じスタンスのまま移動するようにしか見えません。
ここに、体幹のムチミの動き、浮き身の感覚が活きてくるんです。
これは研勢塾の基本練習法、4つの動作のうちの「重心先行」で培われる感覚と動きそのものです。
これも練習していくうち、全くスタンスの幅が変わらないまま、音もなくスッと移動できるようになられました。
そしてここに剣の構えにした腕を加えると、寄り足で移動すると剣の振りかぶり・斬り下ろしが勝手に自動的についてくるのも確認していただきました。
「前までは腕に力が入っていたんですが、だんだん力が抜けてきました」
そして、力の抜けた剣の素振りは、両手で押さえていても全く止められないんですね。
「何か、(押さえられていても)前よりさらに手応えがないです(笑)」
次に練習していただいたのはムチミの歩き方で、これには股関節から胸椎までを、行って・戻るという振り子のような動きで使うことが必要になります。
これができると、前に出した足に体重移動せず、体幹をねじったり回したりしないで歩くことができます。
一軸だの二軸だのは、結局軸をつくるので、居着いた動き、断続的な運動エネルギーの流れにしかなりません。
言わばそれは左右ジグザグに蛇行するドリブルで、それでは自分の質量をダイレクトに運ぶことはできないんですね。
この歩き方ができると、軸足をつくらないでジャブのスピードで蹴りを放つことが可能になります。
これかムチミの蹴りですが、これはおできになったので、応用としてここから廻し蹴りにするやり方もお伝えしました。
「これは(人間に)試せないですね。威力が想像できるので(笑)」
また上丹田から中丹田、臍下丹田へと連動させて蹴る廻し蹴り、というのもお伝えしました。
次は空手の最重要形であるナイハンチの「横歩き」を練習していただきました。
これは世界中に普及している形ですが、この横歩きが正しくできている例はほとんどありません。
この横歩きとは「歩かずに歩く」ということを練習するためのもので、浮き身、一調子などといった武術ならではの動きを養成するものです。
ただ真横に歩くだけなら誰でもできますが、正しいナイハンチの横歩きは、きちんと練習しなければまずできるものではないんですね。
「難しいですけど、面白いですね、ナイハンチ。これは自分でも練習してみます」
そしてここからはこの横歩きの感覚を使って、やはり武術の歩法である歩み足を練習していただきました。
「これは難しいですね。でも、これができたら何でもできそうです」
段階的に順を追って練習していただき、ここまでの練習の流れの効果もあって、おおまかな形はできるようになられ、課題も明確になりました。
僕は、歩み足が3歩止まらずに連続してできれば、そこから先は達人の世界だと習いました。
歩み足はナイハンチの横歩きを斜め前向きにしたもので、戦前の沖縄空手の達人本部朝基は「空手の実戦の形とは、ナイハンチを斜めにしたものである」と言い遺しています。
それが、だいたいではあってももう形になりました。
僕が道場で学んだときは、こんなに早くはできなかったんですが(笑)、段階的な練習と、やはりマンツーマン指導の賜物でしょうね。
普通は中級1回目でナイハンチ、というのはあまりやらないのですが、こちらのかたの進捗が順調なので、思い切ってやっていただきましたが正解だったようですね。
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膝に負担をかけない階段の上り方
アメンバー限定公開記事です。
これは、僕の理想ですね。理想です!
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こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。
今日ご紹介するのは、長年柔道をされている、陸上自衛官のかたの初級第3回目のようすです。
今回のテーマは、浮き身入門編です。
しかしこれもその原動力は体幹の連動ですので、まずは基本の立ち方のおさらいからです。
これにより、その人が正しい体幹の連動をしようというときに妨げになる、その人特有の癖が明らかになります。
研勢塾の基本の立ち方、その始まりは股関節の「行って・戻る」の動きです。
この「行って・戻る」が鞭を振るうときの手首の動きそのものであり、体幹にムチミを起こす端緒となります。
この一番最初の段階が正しくできると、差し出された手のひらに立てた人指し指1本で、普通に立っている相手を崩す、というのができます。
人指し指でいくら強く押しても、自分の指が痛いだけで、相手しかも鍛えた人間を崩す、などはできるはずがありません。
ですが、相手との接点から力をかけて、結果として起こる現象(崩し)をやろうやろうとしないで、ただ「行って・戻る」が正しくできると、相手は勝手に崩れてしまいます。
もちろんこれは技ではなく、あくまでも体幹の連動が正しく始められている、ということの指標なんですね。
これにより、正しく動き始められれば、それだけで本来はぶつからない動き、つながる動きになるはずだ、とわかるわけです。
そして股関節の「行って・戻る」ができると、自分の胸で相手の胸を揺らす、ということができるようになります。
これが腕から手までで接触したときの、崩しの基本になります。
同じ運動エネルギーの波を共有して一緒に揺れる、ということが相手と一体化する、ということです。
ですからつかまなくても、大きく押したり引いたりしなくても崩せる、自分は正座していても立っている人を座らせられる、ということを実際にやって確認していただきました。
「本当はこうやるんですね…動きが小さすぎてわかりません」
はい、正しくできれば崩しは小さいほど相手の感知が遅れ、リカバリーも遅れるので効果はかえって高いんですね。
そしてこの小さい崩しに股関節のコントロールを加えるだけで投げる、足をかけなくても投げられる、というのも実技で確認していただきました。
次にこうした体幹の連動、「行って・戻る」ができると、仰向けで自分の脇に正座した相手に片手を両手でつかまれ、その状態から相手を崩せる、この応用で腕十字の体勢からでも逃げやすくなる、というのも確認していただきました。
「これは使えますね。普通はこの体勢になったら逃げられませんから」
また今回のテーマである浮き身になると投げが楽になる、というのも体験していただきました。
例えば甲冑武者が組み討ちをしていた戦国時代、格闘技的に体力を多用したり、1人を倒すのに時間がかかっていたら、とても多人数の乱戦では生き残れません。
「僕も、そう思っていました」
しかし西洋スポーツ的でない、本来あるべき体の使い方ができてくると、その解答がだんだん見えてくるんですね。
「まさに、僕が求めていたものです」
次に研勢塾式スクワット、研勢塾式腕立て伏せ、エアデッドリフト、頭で足を引き上げて閉じる、というのを練習していただきました。
これらは正中線をつくる練習、正中線の補正・修正をする練習です。
スクワットや腕立て伏せは予習されていたようでしたが、ポイントがわからず「プルプルしてました(笑)」とのことでした。
しかし正中線をキープする感覚がわかってくると、「あ、何か今凄い楽でした(笑)」とおっしゃっていました。
ここからまた崩しの練習に戻りましたが、それは浮き身のときの体幹の連動も、崩しのときのそれと変わらないものだからです。
体幹の連動を使い、下丹田と中丹田で順に相手の体を突き上げる、これを応用し片手で突き上げもう一方で斬り下ろす、というのを練習していただき、これだけで崩しというよりほとんど投げになる、というのも確認していただきました。
「崩すだけで満足ですね(笑)。もう投げ要らないです」
続いて空手の猫足立ちから、スタンスの前後を同時に入れ換える、両足同時に180°回転する、というのを練習していただいてから、これをもとに腰技やかつぎ技などの投げに入るときの転身に使う、というのを練習していただきました。
さらに浮き身の基礎練習法もお伝えして練習していただき、足で踏ん張ったり床を蹴ったりなどをしない、という感覚を実感していただきました。
これを大外刈に応用したりなど、実技での確認も怠りません。
最後には、「先の先(せんのせん)・対の先(ついのせん)・後の先(ごのせん)」を復習していただき、こうした先の感性で察知し、相手につかまれてから余裕を持って何もさせない、崩す、投げる、というのも練習していただきました。
「これは、僕の理想ですね。理想です!」
ありがとうございます!
「最近は柔道の稽古でも、あえて脱力を意識してるんです。投げられまくるんですが(笑)、力に頼らない練習をしているので、いいんです」
凄い向上心ですね!本当に頭が下がります。これからがますます楽しみですね。
研勢塾では、
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