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Channel: 錬武体術 啓真道
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こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので

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● こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので


こんにちは。川村義之です。今日もこれから、本当に理に適った体の使い方についてお話ししましょう。

今回ご紹介するのは、合気道をされているかたの、研勢塾初級第3回目のようすです。

今回のテーマは浮き身入門ということですが、こちらのかたから合気道の二教のやり方についてご質問がありましたので、まずはそれにお答えしました。

ポイントは、相手の腕力に力で対抗しないということです。

人間は反射的に、そして常識的な体の使い方の刷り込みもあって、力をかけられるとつい力んでしまいます。

そして自分にかけられた力を上回る力を出さないと、それを突破できないと無意識に思い込んでしまいます。

それで、まずは相手の抵抗が一番働いているところ、つまり相手につかまれた自分の手首は放っておいて、体捌きで自然に極まるやり方をお伝えしました。

相手の力がかかっているところで勝ちにいかないで、相手は放っておいて自分は自分のできることをする、ということですね。

次に、重心のある臍下丹田をごく軽く、極めて小さく揺らすことで、相手の重心を捉えて相手の自由を奪う、というやり方をお伝えしました。

これは相手のバランス補正能力に、相手が感知できないくらいの乱れを与えて、バランスを崩し反射的に力ませて固める、というものです。

「こんなに小さくていいんですか!これは感知できないですね」

はい、技の効果を確実にしようと思うと、つい大きく力強く動いてしまいますが、それでは対象と衝突し、反作用が返ってくるだけなんですね。

さらに、相手の力がかかっている自分の腕から、逆に力を抜くことで、相手は反応も抵抗もできなくなる、というのもお伝えしました。

力に力で対抗するなら、相手より強い力が必要になります。

そうすると自分が不利な体勢からは技がかからないことになり、本末転倒になってしまいます。

ですが腕力に対し腕力を逆に抜くと、相手は接触点からの情報を得られないので、こちらを止めるタイミングをつかめないんですね。

次は、研勢塾式の“エアデッドリフト”です。

これはあたかも床に置かれたバーベルをつかんだような体勢から、背中を押さえられていてもその力とぶつからず、楽に起き上がるというものです。

普通に起き上がろうとすると、力と力がぶつかり合い、起き上がることができません。

しかし体の使い方を正しくすれば、運動エネルギーの流れは相手の力をすり抜けて、楽々起き上がることができるんですね。

続いて、研勢塾式スクワットをお伝えしました。

これは正中線を保って動く、ということの練習で、脚力を鍛える普通のスクワットとは目的が異なります。

これについては特に相性がよかったのか、すぐに要点をつかんでいただけました。

見た目に反してあまりに脚力を使わないので、そのことには驚かれていました。

次は研勢塾式腕立て伏せで、これは先のスクワットとともに正中線の直線度を高める練習です。

こちらはだいぶ難しく感じられたようで、かなりの筋力負担がかかったようです。

しかしこれも正中線の直線度が上がれば、どんどん筋力負担が少なくなっていくことになります。

そして浮き身入門として、その場で跳び上がらずに両足を左右に開く、というのを練習していただきました。

こちらはすぐに感覚をつかまれ、早くも浮き身の初歩段階は習得されました。

しかも、両足を開くスピードを遅くする、というのまでややできてきたほどでした。

それで、浮き身の“滞空時間”を伸ばすための練習法もお教えし、練習していただきました。

すると両足同時に動かして、1度も止まらず跳び上がらず、その場で前後に置いた足を入れ換える、というのを連続2~3回やる、というのもできるようになっていただけました。

そしてこれが人間の体、とりわけ足を設計通りに使うということなんですね。

多くの人は大人になると、自分の可能性をこんなものだろう、と見限ってしまいがちです。

ですが本当は、何歳からでも人間には大変な可能性があり、それを開発していけば、信じられないこともできるようになるんですね。

そして浮き身をはじめ信じられないようなことができると、自分の可能性をより本気で信じられるようになるんです。

それこそが、体の正しい使い方を探求していく本当のメリットだと思うんです。

「可能性の話以前に面白いです。研勢塾は単純に面白いですよ。こんな風に、原理を具体的に教えてくれるところはないので」

ありがとうございます!面白いと思っていただけること、それが何より嬉しいです!


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合気道、剣道、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに、


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